2019年 9月 17日 (火)

メディアがあおる「井上尚弥VSネリ」熱だが... 広がるファンとの「温度差」

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   「モンスター」VS「問題児」の待望論が米メディアで持ち上がっている。米スポーツ専門局「ESPN」は2019年7月9日、ボクシング特集として「2019年に見たい試合」と題した記事を掲載した。

   世界トップによる夢の16カードがずらりと並ぶ中、井上尚弥(26)VSルイス・ネリ(24)=メキシコ=戦もピックアップされ、ボクシングの本場・米国で注目を集めている。

  • 井上尚弥(2016年撮影)
    井上尚弥(2016年撮影)

本場・米国でのネリ評価は上がる一方

   井上は圧倒的な強さでワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級を勝ち進み、決勝で世界5階級制覇のノニト・ドネア(36)=フィリピン=との対戦を控える。WBSSでの圧勝劇により、米国のみならず欧州での評価も急上昇しており、今や世界のボクシングファンが井上の試合を楽しみに待っている。フィリピンの「レジェンド」との一戦はビッグマッチにふさわしいものだが、一方で米メディアが熱望するのが対ネリ戦だ。

   薬物疑惑に体重超過。日本のリングで数々のトラブルを起こしてきた「問題児」だが、これに反して米国での評価は決して低くはない。WBCから世界戦の体重超過による処分を受け、約6カ月間、活動を中止していたものの、いまだ負け知らずの29連勝中で、昨年12月には米国の大手プロモート社、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ(PBC)と契約。今春からボクシングの本場に本格的に進出している。

   WBA同級スーパー王者フアン・カルロス・パヤノ(35)=ドミニカ共和国=、IBF同級王者エマヌエル・ロドリゲス(26)=プエルトリコ=らタイトルホルダーを次々とキャンバスに沈め、「バンタム級最強」の称号を与えられる井上。着実に王座を統一していく「モンスター」だが、バンタム級を見渡せば、もはや井上の「敵」となりうるボクサーは世界を見てもそう多くはない。その中のひとりがネリということになる。

いまだ根深いネリへの不信感

   現実的には、年内の井上VSネリ戦はないだろう。WBSS決勝戦の日程は決定しておらず、早くても9月以降にずれ込むとみられる。一方のネリはWBC同級タイトル戦待ちの状態で、正規王者ノルディ・ウーバーリ(32)=フランス=VS暫定王者・井上拓真(23)=大橋=の王座統一戦の結果次第で状況は大きく変わってくる。いずれにしても、「ESPN」の記事が望む年内の井上VSネリ戦の実現の可能性は低いだろう。

   米国メディアで熱望される一戦に関して、日本のボクシングファンと「温度差」がみられる。2度の来日で元WBC世界バンタム級王者・山中慎介氏を侮辱するような行動をとったネリに対して、日本のボクシングファンの多くが怒りを覚え、中にはネリの人間性を疑うファンも。また、WBCがネリの薬物疑惑について明確な処分を与えなかったことも、ネリへの不信感につながっている。

   このまま井上がバンタム級にとどまる方向ならば、将来的にネリとの対戦は避けられないだろうが、現時点で日本のボクシングファンに歓迎ムードはみられない。7月20日に米ラスベガスで予定されるネリVSパヤノ戦では、厳格な薬物検査を実施することで知られるボランティア・アンチ・ドーピング協会(VADA)による薬物検査は実施されない。たとえネリがこの一戦で勝利しても、日本のボクシングファンの信頼を回復させるのは極めて難しいだろう。

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