2019年 8月 24日 (土)

「キリン一番搾り」なぜ絶好調 「お客様第一主義」を貫いて見えた「今求められる価値」とは

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   「とりあえずビール」と聞いたら「昔の時代」と思う人も多いかもしれない。それほどビール離れといわれる昨今にあって、好調な売れ行きを続けるビールがある。キリンビールの「一番搾り」缶である。

   今春リニューアルを実施すると、大成功。リニューアル後の5月度は一番搾り歴代売上ナンバー1(※注1)を記録した。それは「お客様第一主義」という改革の成果でもあった。キリンビールに何が起きているのか。躍進の背景には、2015年に就任した布施孝之社長が進めてきた「布施改革」があった。

「ちょっとおいしいものを味わいたい」気持ちを満足させる

   ビールはどんな時に飲むだろうか。仕事帰りの飲み会で、週末に友人同士で集まって...もちろんこうした場にも欠かせない。だがキリンビールが考える現代の「ビール像」は、「ちょっとおいしいものを味わいたい」「日々の幸せを実感したい」という気持ちを満足させる飲み物だ。

   現代はワークライフバランスの意識向上、共働き世帯の増加、中食市場の充実、働き方改革などを背景に、ライフスタイルが変わっている。キリンビールはこうした時代の変化と向き合い、一番搾りの4月のリニューアルにも反映。売上増につなげた。

   この数年、キリンビールを貫く明確な戦略があった。今回も、そして前回17年のリニューアルでも大事にした「お客様第一主義」の考え方だ。これを主導してきた人物こそが布施社長。19年7月8日に開いたラウンドテーブルでこう語る。

「会社都合ではなく判断基準はお客様に。そしてお客様に最も近い現場が主役の会社にする。これは繰り返し伝えている。全社員が『自分もまずかった』と思うようになったのが変革のスタートだった。」

   

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