2024年 4月 25日 (木)

年末は「笑ってはいけない記者会見」? 恒例番組に期待と不安

   一向に収束の気配を見せない吉本興業の一連の騒動。そんな中、視聴者から「この感じだと年末の『笑ってはいけない』は放送出来ないかなぁ~」といった不安の声が上がり始めている。

   「笑ってはいけない」とはもちろん、日本テレビ系「ガキの使いやあらへんで」の年末特番である「笑ってはいけないシリーズ」のこと。当初は大晦日の放送ではなかったものの、2006年からは大晦日の放送となり、今や年越しには欠かせない番組となっている。そんな「国民的」番組となっている「笑ってはいけないシリーズ」について、今年の放送を危ぶむ声がネット上で広がり始めているのだ。

  • 22日の記者会見に出席した藤原寛副社長
    22日の記者会見に出席した藤原寛副社長
  • 22日の記者会見に出席した藤原寛副社長

「パワハラする人が堂々と社長してる会社の番組なんか笑えない」

   あるツイッターアカウントは「多額の製作費かかってるガキの笑ってはいけない、今年できるのかな...」と、番組の放送の有無を懸念。同番組は廃校を貸し切りにしてロケを行ったり、番組ラストには爆破シーンがあったりするなど大掛かりなセットを組んで撮影が行われているため、騒動が原因でスポンサーが撤退するようなことがあれば今年の放送が危ぶまれる、というわけだ。

   また、「年末に笑ってはいけないが放送されても私は笑えない。パワハラする人が堂々と社長してる会社の番組なんか笑えない」と、一連の騒動が解決するまでは、同番組が放送されても視聴する気分にはなれないとする声も。確かに、問題が解決されないまま同番組が放送されてしまえば、それこそ、「笑っている場合ではない」という意味で「笑ってはいけない」という、実に皮肉な構図になりかねない。

番組に欠かせない藤原寛副社長の意外なまでの生真面目ぶり

   さらに、この状況に追い打ちをかけるとみられるのが、同番組に出演している藤原寛・副社長が2019年7月22日の記者会見で見せた、意外なまでの生真面目ぶりだ。同番組で藤原副社長は毎年、レギュラーの5人と共に番組に出演しているが、冒頭のバスへの乗車シーンで見せる5人への横柄な態度や、ルールの説明の際にセリフを噛む様子が視聴者の笑いを誘ってきた。

   しかし、22日の会見では、のらりくらりと回答する岡本昭彦社長とは対照的に、歯切れ良く丁寧に質問に答える姿が放送された。このため、多くの視聴者からは絶賛の声が上がるなどしたが、その一方で、一部の視聴者からは、「年末の笑ってはいけない藤原やりづらいやろこんなん」と、「笑ってはいけないシリーズ」における藤原副社長のキャラが崩壊してしまったのではないかと危惧する声も出ているのだ。

カギとなるのは松本人志さん!?

   ただ、その一方で、ネット上には、この困難な状況こそ、「笑ってはいけないシリーズ」でネタにすべきとの声も上がり始めている。あるアカウントは、「大晦日の笑ってはいけないに今回の会見使ってくれないかなって今から期待します」と番組にエールを送っているほか、別のアカウントは「年末の笑ってはいけない..................では どうか、上層部主演で観たいです」と、藤原副社長はもちろん、「ガキ使」の通常放送に出演経験のある岡本社長も巻き込んで、騒動を笑いに昇華させてほしいとの声も上がっている。

   こうした声を意識したのか、24日の12時台に、ダウンタウンの松本人志さん(55)は、「吉本芸人が全員集まって岡本社長会見大反省会&大討論会を生配信でやる。 夢を見た」とツイート。一連の騒動をめぐっては事態の収拾を目指して行動し始めたことを20日にツイートするなど問題解決に向けて動いている松本さんには視聴者から熱い視線が注がれ続けている。近年の「笑ってはいけないシリーズ」の制作発表会見では、冗談を交えつつも「痛み止めを飲んで撮影した」「スタッフとの信頼関係がゼロになった」などと訴えて番組からの卒業を匂わせている松本さんだが、一転して、今年は番組制作において主導的な地位に立つことになるかもしれない。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中