2019年 11月 18日 (月)

こども食堂は誰のため? 玉木雄一郎氏ブログきっかけに話題...現場に話を聞く

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   国民民主党の玉木雄一郎氏が2019年7月30日、「こども食堂はなくした方がいいのか?」というブログを更新した。ツイッター上に「こども食堂」で自身がカレーを食べた写真を挙げた際、「子どもが食べるカレーを大人の玉木が食べるな」といった意見が寄せられ「炎上」したという。

   玉木氏もブログのなかで解説を加えているが、果たして、こども食堂は誰のためのものなのだろうか。こども食堂運営者の連絡会として機能している「こども食堂ネットワーク」の事務局担当者、並びに実際の運営者に話を伺った。

  • こども食堂ネットワーク(画像はスクリーンショット)
    こども食堂ネットワーク(画像はスクリーンショット)

玉木氏は「地域交流」に重きをおいたと意見

   国民民主党の玉木雄一郎氏は、2019年7月27日、自身のツイッター上で、「こども食堂」で「(子どもたちと)一緒にカレーを食べました」と更新し、同時にカレーを持ち上げ笑顔の写真を投稿した。

   ところがこの投稿には

「なくていい世の中を作る気はないんですかね」
「子供たちのためのカレーを食べたオトナ」

といった批判が寄せられた。

   これを受け、玉木氏は30日、自身のブログを更新し、「先日カレーを食べてプチ炎上した」と冒頭述べ、批判に対して「そんな見方をされるのか」と疑問視した。

   玉木氏は、

「実際には、公民館等で月に1~2回程度、誰でも利用できるよう地域のみんなに開かれている場合が多い。私が訪問したところも、まさに地域の交流拠点という形態だった。当日来ていた子どもたちは、ほとんど親子で来ていたし、高齢者もいた」

と子どもだけでなく「大人」もいて「地域の交流拠点」だと、自らの体験を元にその意義を説明した。このブログはソーシャルブックマークサービス「はてなブックマーク」の人気記事入りするなど、ネット上で話題を呼んだ。

   J-CASTニュースは玉木氏のブログを実際に読んだという、こども食堂運営者の連絡会として機能している「こども食堂ネットワーク」の事務局担当者に2019年7月31日、取材をした。ブログの内容に概ね同意を寄せ、「こども食堂は誰のためなのか」という質問に口を開いた。

こども食堂は「みんなの居場所」

「私は、こども食堂を説明するときに『子ども』と『食』を中心とした『地域皆の居場所』という言い方をしている」

   こども食堂は「子ども」だけの居場所ではないと例を出しつつ述べる。

「例えば、シングルマザーのお母さんにとっては、子どもといつも二人きりで、そのこどもの子育てに煮詰まってしまうときに一瞬だけ子育てから解放される場所」
「そこで(こども食堂を利用する)地域の人が『大丈夫なの』と心配してくれて優しい声をかけてくれることもある」

と子どもも含め、母親たちの場所にもなっているという。

   また運営者が「救われてる」「自分たちが一番楽しんでる」と充実感を得ているケースもあるという。

「あるいは運営者の人にとってもその地域の中で、自分が貢献できる居場所になっている。地域の人や子どもから『ありがとう』と言われたり、ふれあえる場所がないですから、運営者にとっても大事な事」

「なので決してこどものため『だけ』の場所だとは思わない。みんなの居場所だとかんがえる」

と強調した。

こども食堂は「食堂」だけの役割ではない

   現在全国には少なくとも3718箇所、こども食堂が存在している(NPO法人 全国こども食堂支援センター むすびえ2019年6月調査より)。

   そのうちの1つ、北海道美幌町の「美幌こども食堂」代表の大屋充さんは、各地域の自治会が管理する公民館を2か所、自身が整備した空き店舗でこども食堂を展開している。18歳(高校生まで)無料で、それ以上の人は200円だという。利用者は主に子どもだが、高齢者や家族連れ、夫婦で来る場合もあるという。

   食堂でご飯を提供するほか、家庭内事情に危機感を覚えた場合、声をかけて話を聞く。役場などの行政機関に繋ぐこともあるという。

「子どもがこの町の未来であって、どういう風に今の大人が(子どもに)接していくか、育てていくかというのは、子どもの親だけが考えるのではなく、地域で育てていく(考えていく)べきだと思う」

と「こども食堂」は地域に根付き、「子ども」を皆で考えることができる場所だと述べた。

(J-CASTニュース編集部 井上 祐亮)

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