2019年8月24日から25日にかけて、バーチャルYouTuber(VTuber)によるライブイベント「Vサマ!」が開催された。総勢15人のVTuberが2日間で合計4回のライブをVR・ニコニコ生放送上で行い、楽曲歌唱やトークで視聴者を沸かせたが、その中にはVOCALOID「初音ミク」もゲストとして参加し、VOCALOIDとVTuberという歌うキャラクター同士の共演が見られた。ミライアカリが初音ミクとの共演でテンション上がる「Vサマ!」などのVTuberのライブでは、映像の中でVTuberが実在のアーティストと同様に歌い踊り、出演者同士でトークを繰り広げる。「史上最大のバーチャルフェスライブ!」と銘打った2日間で「ミライアカリ」「すーぱーそに子」「富士葵」「樋口楓」など人気VTuber15人が出演、初音ミクも全4公演にゲスト出演し、「こっち向いてbaby」「WeekenderGirl」など4曲を歌った。特にイベント盛り上がった瞬間が、8月25日14時から始まった2日目の昼公演の、MC役のミライアカリが初音ミクと対面した時である。初音ミクに「ミクちゃんって呼んでください」と言われ、テンションが上がったミライアカリが「ミミミミミミミクちゃん...ミクちゃんミクちゃんミクちゃんミクちゃん(この間かなりの早口)・・・・ミクちゃああああああん!」と絶叫、さらに「ミクちゃんとアカリには似てるところがあって...なんか同じ星の下で生まれたような?親近感!」と話すと、初音ミクも「初めて会ったとは思えないシンパシーを感じますね」と答えた。2人がシンパシーを感じる理由は...実は、初音ミクとミライアカリはともにイラストレーターのKEIさんによりデザインされたキャラクター。トークはこのことを意識してなされたもので視聴者にとっても周知の事実だったので、ニコニコ生放送では「姉妹コラボ!待ってましたああああああああ」「アカリのお姉さんじゃん」「同じママ生まれか」と2人を姉妹になぞらえるコメントが多く投稿されて盛り上がった。2007年に生まれた初音ミクは、後続のVOCALOIDやVTuberなど、歌って踊るキャラクターの中で最初に大きな人気を得た存在。ミライアカリなど、現在人気のVTuberたちにとっては大先輩のような存在ということで、「ニコニココメントでね,初音ミクに対して『原点にして頂点』とか『みんなに愛され続けてることを知れ嬉しい』とかあってね、ホンソレ(編注:ホントそれ)な。ニコニコを築いた文化の一つであるし,それが下地となって今多くのコンテンツが成り立ってるし,ほんとにすごいよな」といった、バーチャルキャラクターの歴史を知る視聴者の感慨深げな感想もネットに投稿されていた。「Vサマ!」の様子は、9月1日までニコニコ生放送上で有料タイムシフト視聴できる。
記事に戻る