大型で非常に強い台風19号が、関東・東海地方に接近している。ここで台風接近時に備えておきたいことをまとめてみた。飲料水、窓、停電、バッテリー...(1)飲料水は1日3リットル災害全般への心構えとしては、首相官邸公式サイトの「防災の手引き」がわかりやすい。ここでは大雨・台風はもちろん、地震、津波、火山、竜巻、雪害のケースごとに、どのように行動したらよいかを解説している。備蓄の例として、飲料水は3日分(1人3リットル/日)、非常食3日分、トイレットペーパーやティッシュペーパー、マッチ、ろうそく、カセットコンロなどの生活必需品を挙げ、飲料水とは別にトイレを流すなどの生活用水として、風呂水をためておくなどの準備を紹介。大規模災害時には1週間分の備蓄が望ましいとしている。また、人数分用意すべき「非常用持ち出しバッグ」の中身については、「・飲料水、食料品(カップめん、缶詰、ビスケット、チョコレートなど)・貴重品(預金通帳、印鑑、現金、健康保険証など)・救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など)・ヘルメット、防災ずきん、マスク、軍手・懐中電灯、携帯ラジオ、予備電池、携帯電話の充電器・衣類、下着、毛布、タオル・洗面用具、使い捨てカイロ、ウェットティッシュ、携帯トイレ※乳児のいるご家庭は、ミルク・紙おむつ・ほ乳びんなども用意しておきましょう」などとアナウンスしている。(2)雨戸がない部屋では、なるべく窓から離れるように台風の発生時には、強風による飛来物で、窓ガラスが破損する可能性がある。住宅設備大手LIXIL(リクシル)公式サイトの「台風の前にご注意いただきたいこと」ページでは、窓ガラスに必ずカギをかけるよう呼び掛けている。また、シャッターや雨戸を閉め、雨戸がない部屋はなるべく窓から離れるようにするほか、応急措置として部屋側から飛散防止フィルムや養生テープを貼ることも有効だとしている。(3)停電が起きたら災害時には、停電も起こり得る。いざという時を見越して、モバイルバッテリーを準備するのも手だ。スマホ充電に限らず、USBライトをつなげば、懐中電灯の代用にもなる。また関東甲信越であれば、東京電力のスマホアプリ「TEPCO速報」に自宅住所を登録しておけば、そのエリアの停電情報を受け取れる。中部電力でも同様に「停電情報お知らせサービス」が提供されている。停電時および停電が予想されるときの対処法は、関西電力の「停電・災害時の対処法」ページも参考になる。(4)スマホバッテリー切れを防ぐには一部スマートフォンに搭載されている「省電力モード」(低電力モード)の使い方も確認しておきたい。バックグラウンドでの通信を抑えるかわりに、バッテリー消費を抑えるため、利便性は損なわれるが、電池切れまでの「寿命」は延びる。モバイルバッテリーと省電力モードを上手く活用すれば、停電時でも長時間の情報収集が可能となるだろう。(5)災害時に強い「公衆電話」をおさらいバッテリー切れや通信障害などで、携帯電話が使えなくなった時のために、公衆電話の使い方をおさらいするのもよい。公衆電話は、一部機能を除き、停電時でも利用できる。また通信規制がかかっても、優先的に扱われる。NTT東日本公式サイトの「はじめての公衆電話キッズページ」は子ども向けながら、通常時はもちろん、災害伝言用ダイヤル(171番)の使い方まで過不足なく、大人でも参考になるページだ。(6)最寄りのラジオ局を確認しておく災害時に便利なのがラジオだ。乾電池だけでなく、手回し発電で動くものもあり、停電時でも安定して情報を手に入れられる。全国をカバーするNHKでは、公式サイトにラジオ第1、第2、FMの周波数を掲載している。普段ラジオを聞く習慣のない人でも、近隣局の周波数を確認しておいて損はないだろう。(7)公的機関のツイッターをフォローインターネットであれば、公的機関のツイッターをフォローしておきたい。「首相官邸(災害・危機管理情報)」(@Kantei_Saigai)では、台風接近に備えて、「台風19号にご注意ください」と題したモーメントを用意。各省庁からの情報をまとめている。総務省消防庁(@FDMA_JAPAN)などからも、随時情報が発信されている。(8)今月スタートの新アカウントも便利また10月4日から運用開始されたばかりの「気象庁防災情報」アカウント(@JMA_bousai)もおさえておきたい。これは顕著な災害が発生、または想定される時に、現況や今後の見通し、会見内容などを発信するもので、緊急時以外にも防災情報の解説などを行っている。災害時には、デマや流言飛語が飛び交いやすい。なるべく確実な一次情報に触れ、リツイートなどでの拡散時にも、その信ぴょう性に気を付ける必要がある。
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