2024年 4月 26日 (金)

今オフ「移籍市場」争奪戦は激しそう 嶋、鈴木、益田...「粒ぞろい」の面々

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   プロ野球の日本シリーズが大詰めを迎え、移籍市場が動き出した。

   フリーエージェント(FA)権を取得した選手は、それぞれ球団との交渉に臨み、残留を決めたものも。権利保有者に対して複数年契約を提示するなど引き留めにかかる球団も多く、選手と球団の交渉が続いている。また、楽天を退団した嶋基宏捕手(34)も注目のひとりで、複数球団による争奪戦の様相を見せている。

  • 西武・秋山翔吾(2019年9月撮影)
    西武・秋山翔吾(2019年9月撮影)
  • 西武・秋山翔吾(2019年9月撮影)

ロッテ鈴木は4球団から5球団の競合も

   国内FA権を保有する選手のなかで、セ・パ両リーグの球団が熱視線を送るのが、ロッテの鈴木大地内野手(30)だ。今シーズン140試合に出場し、打率.288、15本塁打68打点をマーク。すでに球団との交渉を終え、複数年契約を提示された模様だが、一方で中日をはじめとし、4球団から5球団の複数球団が鈴木の獲得調査に乗り出しているとみられ、鈴木の動向に注目が集まっている。

   同じくロッテの益田直也投手(29)は、FA権の行使を視野に入れている模様だ。球団との交渉では、複数年契約に加えて宣言残留が認められたとみられる。昨シーズンはセットアッパーとして70試合に登板し、今シーズンは守護神として4勝5敗27セーブを記録。中継ぎ、抑え、どちらでもこなせるだけに、投手のコマ不足に悩む球団からオファーは必至で、DeNAが興味を示しているという。

   西武の2選手にも注目が集まる。海外FA権を取得した秋山翔吾外野手(31)と、国内FA権を取得した十亀剣投手(31)だ。秋山はMLBへの挑戦を希望しているものの、国内に残留した場合に備えてセ・パの複数球団が調査に乗り出している。また、十亀は球団との交渉の際に「想像以上」の評価を受けたといい、権利行使については熟考中だという。十亀に関してはヤクルトが興味を示しており、権利行使ならば獲得に動くとみられる。

ポストシーズンで評価急上昇のSB福田

   ここにきて評価が急上昇しているのが、ソフトバンクの福田秀平外野手(30)だ。クライマックスシリーズ(CS)で本塁打を放つなど存在感を示し、日本シリーズ第2戦でも2ランを放ちパンチ力を見せつけた。金銭、人的補償のいらない「Cランク」の選手だけに、当初から注目されていたが、ポストシーズンで再評価される形に。すでにヤクルト、西武などの複数球団が福田に興味を示しており、争奪戦は必至とみられる。

   楽天を退団して自由契約が容認された嶋に関しても複数球団による争奪戦が想定される。現時点で、獲得に動く可能性があるのはロッテ、中日、ヤクルトの3球団で、今後の展開次第で争奪戦に参戦する球団が出てくる可能性も。嶋は今シーズンの年俸1億円から、減額制限を超える減俸提示を受けていたが、これを拒否して退団を決意。経験豊富なベテラン捕手の行方に注目される。

   楽天のローテーション投手、美馬学投手(33)も注目のひとり。今シーズンは開幕からローテーションを守り抜き、2年ぶりとなる規定投球回にも到達。球団からは複数年契約での残留要請を受けているとみられるが、その一方でロッテなど複数球団が獲得調査に乗り出している模様だ。残留を含め、権利行使については熟考しているという。

海外FA権保持者の中日・大島が新たに浮上

   今オフのFA市場において、ここまで名前が挙がってこなかった中日・大島洋平外野手(33)について、阪神が獲得へ向けて本格調査に入ると一部スポーツ紙が報じた。海外FA権を有している大島が、権利を行使した場合に備えてのものだという。3年契約の最終年を終えたことで、調査の対象になったとみられるが、現時点で大島はFA権行使に関して明言はしていない。

   権利を取得した選手がFA宣言をする場合、日本シリーズ終了日の翌日から土曜、日曜日と祝日を除く7日以内に表明し、「FA宣言選手」として公示された翌日からすべての球団との交渉が可能となる。今オフのFA市場は来週にも本格的に動き出す。

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