「アアアアアアーイ!!!!」ーー。野球ファンにはおなじみ、独特のストライクコールが、国内外でにわかに注目を集めた。野球の東京五輪予選を兼ねた国際大会「プレミア12」の公式英語版ツイッターも紹介し、関連ワードもトレンド入りした。「SEKAINOSHIRAI」プレミア12に向けた日本とカナダの強化試合が2019年11月1日に行われ、日本が3-0と勝利した。試合中、ツイッターのトレンド欄には「#侍野球」「#侍ジャパン」と日本チーム関連の単語が踊ったが、その中に「球審白井」もランクインした。この試合、球審を務めたのは日本野球機構(NPB)の白井一行審判員(42)。「アアアアアアーイ!!!!」と独特の甲高いストライクコールで知られる人物だ。この声が驚きをもって受け止められ、ツイッターでは言及が相次ぐ事態に。プレミア12の公式英語版ツイッターも、驚いた顔、耳、メガホンの絵文字とともに「NPBUmpire」と動画付きで紹介し、日本の野球ファンは「世界よ、これが白井だ」「SEKAINOSHIRAI」「白井がメジャーに持ってかれてしまう」などと面白がった。甲高い理由は?白井氏は、審判歴23年のベテラン。2018年には「審判の中で最も声が大きい、若手審判員の模範となっている」との理由で審判員奨励賞を受賞する(「スポーツ報知」18年11月27日付電子版記事より)。独特のコールについて、本人は野球情報番組「球辞苑」(BS1)で、「(声量が大きい方が)説得力が出るのかと思います。打者に関してストライクと納得してもらえる」と語っている。なお、ストライク時に右手を「K」(三振を意味する)の形にするのも独特だが、由来はアイドルグループ「AKB48」だと先の番組で明かしている。白井氏がAKB48のファンで、公演を観に行った際、この形で踊っていたメンバーがいたため取り入れた。
記事に戻る