2019年 12月 14日 (土)

井上とドネアは再び伝説を作るのか? F原田、辰吉、西岡、長谷川...再戦で振り返るバンタム級系譜

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   2019年11月7日に行われたボクシングの井上尚弥(26)=大橋=VSノニト・ドネア(37)=フィリピン=戦が世界的評価を受けた。バンタム級の「世代交代」と位置付けられた一戦は、スリリングな展開の末、井上の判定勝利で幕を閉じた。

   海外メディアでは2019年度の「年間最高試合」と評するものもあり、日本のみならず海外のボクシングファンからも両雄の再戦を望む多くの声があがっている。

  • 井上尚弥(2016年撮影)
    井上尚弥(2016年撮影)

原田VSジョフレの第2戦は視聴率63%超

   いまや世界の「モンスター」となった井上の前に大きく立ちはだかったフィリピンのレジェンド。ドネアのファイトは、ボクシング関係者による戦前の予想を覆した。2回にドネアのパンチによって右目上に深い傷を負った井上は、眼窩底など2カ所を骨折した。ドネアは11回にボディーでダウンを喫するまで26歳の「モンスター」と互角に渡り合った。もし、ファンが望むように再戦となれば、新たな伝説を作ることになるだろう。

   過去、「黄金のバンタム級」において名勝負と称される再戦は数多く存在した。古くはファイティング原田VSエデル・ジョフレ(ブラジル)のタイトル戦だ。1965年5月18日、世界2階級制覇を目指す原田は、「黄金のバンタム」の異名を持つ王者ジョフレに挑んだ。世界戦9連続KOの驚異のレコードを誇るジョフレに対して、原田は意表を突くアウトボクシングを展開。戦前の圧倒的不利の予想を覆し、「黄金のバンタム」からベルト奪った。

   その1年後の1966年5月31日に再戦の機会が訪れる。当時、原田は23歳。対するジョフレは30歳だった。試合は序盤から激しい打ち合いが展開され、原田が得意のラッシュ戦法でジョフレを追い込んだ。初戦の判定は2-1で割れたが、再戦は明白な内容で原田が防衛に成功。この一戦は国民を熱狂の渦に巻き込んだ。テレビの視聴率は63.7%(関東地区)を記録し、まさに伝説の一戦となった。

   日本ボクシング界の「カリスマ」辰吉丈一郎も再戦で名勝負を繰り広げたボクサーのひとりだ。辰吉は1991年9月、プロ8戦目のリングでWBC世界バンタム級王座を獲得するも12月に左目の「網膜裂孔」が発覚。この影響で長期間の休養を余儀なくされ、正規王者である辰吉が休養している間に暫定王座が設けられた。その王座を獲得したのがビクトル・ラバナレス(メキシコ)だ。

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