2020年 8月 12日 (水)

「東京五輪マラソン」札幌コース、決着できる? 決定の「前半20キロ」以降は専門家も意見真っ二つ

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   東京五輪マラソンは「前半20キロのみコース決定」――。

   国際オリンピック委員会(IOC)と2020東京五輪・パラリンピック組織委員会(組織委)、国際陸上競技連盟(国際陸連)が2019年12月4日に下した決定は、異例かつ何とも歯切れの悪いものとなった。

  • 札幌市内で行われる東京五輪マラソン「残り20キロ」が2019年12月中頃に決定する予定
    札幌市内で行われる東京五輪マラソン「残り20キロ」が2019年12月中頃に決定する予定
  • 札幌市内で行われる東京五輪マラソン「残り20キロ」が2019年12月中頃に決定する予定

組織委VS世界陸連の対立点

   暑さ対策で、開催地が札幌市へと移った東京五輪マラソンだが、開催を約8カ月後に控えても、コースが決まらないという事態に陥っている。意見は対立しているのは、組織委と世界陸連だ。そこでIOCを交えた協議の結果、折衷案としたのが「前半20キロのみのコース決定」という玉虫色なものだった。

   組織委は「20キロ×2周」を推す理由について、

★既存の北海道マラソンコースを活用できる
★観光名所を巡れるようにして、世界に札幌の魅力を発信したい
★大会のレガシー(遺産)として、ハーフマラソンにも活用できる

   一方の世界陸連が「20キロ+7キロ×3周」にこだわる訳は、

★医療体制や給水所などが少なくて済む
★警備や運営要員の確保が、より容易になる
★(周回を増やすことにより)観客が観戦する機会が増える
★テレビ中継の経費が節約できる

   どちらも一長一短に思えるが、組織委の森喜朗会長は、複数メディアの取材に対し、

   「あと20キロについての結論はまだ出ていないが、おそらく日本側(組織委)の主張で理解が得られるという感触です」と話し、組織委主導で決定したい意向を明かしている。

森会長「12月中頃までには」

   12月5日に放送されたTBS系情報番組「ひるおび!」でも、専門家の意見が2つに分かれた。箱根駅伝で青山学院大を4連覇に導いた原晋監督は、

「選手に意見を求めたところ『高低差』は気になるが『周回』であることは、さほど気にしない、全体像が変わるわけではない...という意見もあった。でも、周回コースでいいなら、トラック競技の延長ということにもなりうるのでは」

と組織委よりの意見だ。

   一方、日本オリンピック委員会(JOC)の在籍経験を持つスポーツコンサルタントの春日良一氏は、

「マラソンは日本では人気があるが、世界的に見るとそうでもない。より多くの方に複数回、見てもらえる周回の方がコンパクトでいい。実際、2012ロンドン五輪、2016リオ五輪ともに同じコースを3周している。世界的な潮流はコンパクトな周回コースになりつつある」

といった主旨の発言で、世界陸連側の立場に立った。

   組織委の森会長は、

「(残り20キロは)12月中頃までには決定しましょうということであります」

   正直、どちらでも構わないとは思うが「アスリートファースト」と言うのであれば、一刻も早い決定をしてもらいたいものである。

(J-CASTニュース編集部 山田大介)

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