2020年 9月 24日 (木)

自民世耕氏「印象操作」→報ステ謝罪 どうしたら「説明が丁寧」になったのか

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   「報道ステーション」(テレビ朝日系)のVTR編集に対し、自民党の世耕弘成・参院幹事長が「印象操作」「切り取りは酷い」とツイッターで反発、報ステが翌日放送で「説明が丁寧ではありませんでした」などとして、「お詫び致します」と謝罪した。

   問題となった放送のテーマは「桜を見る会」問題。「与党内には早くも年越しムードが」というナレーションのあと、世耕氏の会見映像が編集されて使われたのだが、もし、報ステが「丁寧な説明」をした編集をしていたら、印象は変わったのか、変わらなかったのか......J-CASTニュースが、世耕氏のツイッターでの説明などを元に、勝手に「丁寧に説明」してみた。

  • 「桜を見る会」をめぐる報道が続いている
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「誤解を招く表現につきまして...」

   経緯は、2019年12月10日の放送で当該テーマを扱い、その日の内に世耕氏がツイッターで反発、11日の放送で、キャスターの富川悠太アナが

「昨日、桜を見る会のニュースの中で、VTRの最後に自民党の世耕参議院幹事長が『よいお年を』などと発言した様子をお伝えしました。これは定例記者会見が終わった後の世耕氏の発言で今後の会見予定について述べたものでした。桜を見る会とは直接関係のない発言で、放送ではその説明が丁寧ではありませんでした。誤解を招く表現につきまして、世耕氏、視聴者の皆様にお詫び致します」

と頭を下げた。

   10日放送内容について、発言人物や場面などに注目して「場面A~D」の4ブロックに便宜的に分けて、このあと紹介する。対象箇所は、世耕氏が問題視してツイッターに動画をあげた約35秒の映像部分の前後とした。

   実際の放送は、次のような流れだった。

<場面A:菅義偉官房長官の定例会見。画面右上に「幕引き?与党内から早くも... 『桜を見る会』で2つの閣議決定」の字幕>
菅長官「国民の皆さんに説明しきれない問題点が指摘されているわけですから、そこを中心に理解を頂けるような対応を取っていきたい」(字幕表記)
ナレーション「ただ、政権幹部とは対照的に...(場面Bに変わりナレーション継続)」
<場面B:世耕・自民党参院幹事長の定例会見。画面右下に"年越し"字幕。3人が並んで座り、中央に世耕氏>
ナレーション「(場面Aでの「対照的に...」に続き)与党内には早くも年越しムードが」
世耕氏(画面は世耕氏のアップに)「(総理は)説明できる範囲はしっかり説明をした」(字幕表記)
<場面C:また3人が並ぶ画面に>
世耕氏の向かって右の男性(画面上、説明はないが、石井準一・幹事長代理)「(年内の定例会見は)いつまでやるんですか?」(字幕表記)
世耕氏(机に置かれたドリンク缶を取り、タブを開ける動作をしながら)「えっ?...もう『よいお年を』というか...」(字幕表記)
(周囲から笑い声)
<場面D:スタジオ。向かって左から富川アナ、徳永有美キャスター、コメンテーターの後藤謙次氏>
徳永氏「これだけ納得できないという声があがっているのに、『よいお年を』迎えられませんよ、という気持ちになってしまうんですけど」
後藤氏「そうですね。(以下略)」

「しかも後段は会見終了後の映像を使用している。酷い編集だ」

   この放送に対し、世耕氏は10日夜からのツイートで「印象操作だ」などと反発、12日夕までに関連する10のツイートを投稿している。世耕氏の10ツイートをすべて読んでいる前提で、参考までに、事実関係に関する箇所を、要約を交えて以下で紹介する。

   定例会見で、「<略>朝日新聞から桜を見る会についての質問があり、私が応答(この部分が報ステの私の前半映像)後、憲法、解散、NHK人事、宿舎家賃等7問の質問と応答があった」あと、他に質問がないことを確認したうえで、会見を終了すると石井幹事長代理が宣言。その後の石井代理との雑談とのやりとりが、世耕氏の後半映像(場面C)なのだが、この会見終了後の映像については、「本来収録すべきではない部分」としている。他にも、

「お分かりいただけるように、脈略の異なる話を無理に繋げて編集し、しかも後段は会見終了後の映像を使用している。酷い編集だ」
「私は定例記者会見が終わった後、今日の会見が今年最後になるかもしれないという意味で『良いお年を』と言っただけなのに、それを桜を見る会をと(原文ママ)絡めて、問題を年越しさせようとしているかのように編集している。印象操作とはこのことだ」

などとツイートしている(紹介順はツイート時系列通りではない)。

「丁寧に説明」してみると...

   こうした世耕氏の反発を踏まえ、「丁寧に説明」するとすれば、一例としては次のような流れになることが考えられる。

   「場面A」は実際の放送のままで、

<場面B改>
(字幕かナレーションで)「世耕氏は定例会見で、『桜を見る会』に関する首相の説明状況に関する質問に対して、次のように語りました」
世耕氏「(総理は)説明できる範囲はしっかり説明をした、と」
<場面C改>
(字幕かナレーションで)「この後、定例会見が終わったあとの雑談で、世耕氏は今後の年内の定例会見の予定について、次のように語りました」
石井氏「(年内の定例会見は)いつまでやるんですか?」
世耕氏(机に置かれたドリンク缶を取り、タブを開ける動作をしながら)「えっ?...もう『よいお年を』というか...(周囲から笑い声)来週はある?」
記者「記者懇は?」
世耕氏「まだ決めていない」
<場面D改>
スタジオキャスター「『桜を見る会』の問題で、これだけ納得できないという声があがっている中、菅官房長官が『理解をいただけるよう対応を取っていきたい』と会見で述べる一方、世耕参院幹事長は、年内の今後の定例会見予定について『もう、よいお年を、というか...』と、会見が終わった直後の雑談で語っていましたが、まだまだ残っている疑問点もあり、『よいお年を』迎えられませんよ、という気持ちになってしまうんですけど」
後藤氏「そうですね。(以下略)」

   上記の「丁寧に説明」した展開は、映像とナレーションとの尺(時間)の関係を無視するなど、あくまで一例として、参考までに作成してみた内容だ。実際の放送と「印象」は変わっただろうか、変わらなかっただろうか。もっとも、世耕氏の主張を十分にはくみ取れていない可能性もある。

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