2021年 8月 4日 (水)

滝沢秀明は、ジャニーズをどこまで変えられるか 業界では手腕評価も...懸念は「側近」不在

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   ジャニーズ事務所の副社長などになった滝沢秀明さん(37)は、所属タレントの女性問題を巡って異例の対応を取ったとみられ、一定の評価を受けた。

   一方で、自ら手掛けるJr.の売り出し方を巡って、一部でバッシングも受けている。事務所の要職に就いて1年、その仕事ぶりを追った。

  • ジャニーズ事務所は変わるのか
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ゴリ押しか、それとも敏腕か

「なんでJr.が出れるの!?デビュー組が優先でしょ!」「嵐なんて紅白出るまでに10年かかったのに」「今年落選したSexyZoneの立場は?」「タッキー何考えてるの」...

   ジャニーズJr.所属の「SixSTONES(ストーンズ)」と「Snow Man」の2組が、2019年末のNHK紅白歌合戦に特別出演することが12月24日に発表されると、ツイッター上では、ファンらから「ゴリ押し」ではないかとする疑問や批判が噴出した。発表を伝えた紅白の公式ツイッターは、2万件以上もリツイートされ、炎上状態になっている。

   発表によると、2組が率いるJr.は、7月に87歳で亡くなった事務所社長のジャニー喜多川さんを追悼して、ジャニーさんが手がけたミュージカルで歌われるJr.ゆかりの2曲を披露する。

   これに対し、紅白の場でジャニーさんの追悼をすることに疑問が出たほか、「ジャニーさんならそんなことしない」「追悼なら、デビュー組でよくないか?」といった意見も書き込まれた。

   一方で、「タッキーに紅白ねじ込む力ある?」などとして、事務所の他の幹部や決定権のあるNHKの意向ではないかと滝沢さんを擁護する声も寄せられた。

   また、Jr.の売り込みに熱心だとして、「出せるだけのJr.を表に出そうとしてくれるタッキーまじで優しい」「仕事がっつりとってくれる敏腕社長」「タッキーには感謝しかない」と賞賛する向きもあった。

女性問題への対応で一線、「変わった」と評価

   Jr.の育成などをする関連会社ジャニーズアイランドが1月に設立され、滝沢さんがタレントを引退し、その社長に就任して1年になる。

   滝沢さんはこの間、この2組を含めてJr.を盛んに売り込んでおり、Jr.内に待遇格差があるか、CDデビュー組とのバランスはどうかなどを巡って、ファンらの間で賛否が割れていた。そこに、各グループが目標とする紅白の舞台で明暗が分かれる結果となったことから、炎上騒ぎに発展したわけだ。

   一方で、ジャニーさん死去後の9月には、事務所副社長にも抜擢され、その手腕への注目度が日に日に増している。

   一部でバッシングはあるものの、滝沢さんが要職に就いたことで、事務所がいい方向へ変わりつつあると評価する声も多い。

   「Jr.の女性問題、対応早いですね」。事務所の内情を知るある芸能関係者は、2019年9月に持ち上がったスキャンダルについて、こう驚きを隠さない。

   Jr.内のあるグループでは、メンバーのプライベート写真流出が発覚し、ファンから失望の声が寄せられる騒ぎになっていた。

   これまでの事務所なら、スキャンダルが出ても、そのままスルーしたり内々で処分したりする対応ぶりが指摘されていた。ところが今回は、ウヤムヤにせず公式サイトで異例の声明を出した。メンバーに「反省を促す」として、芸能活動自粛のスピード処分に踏み切ったのだ。

   その背後にいるのではと話題になったのが、滝沢さんだ。

「在りし日のジャニーさんは、スキャンダルを起こしても、時間を与えて『ユー、自分で考えなさい』と所属タレントを諭していました。その意を汲んで、タッキーも、温情型のやり方を取ったと言えるのではないでしょうか」

   前出の芸能関係者は、こう指摘する。つまりJr.を預かる会社のトップとして、事務所の意向に頼らず、独自のやり方を取ったのではないかということだ。

   ジャニーズアイランドでのやり方は、今後、事務所でも主流になるのかどうか注目が集まる。

事務所内で対立したとき、孤立を回避できるか

   滝沢さんと言えば、「小さなジャニーさん」と呼ばれ、事務所のプロデューサーとしての役割を担ったジャニーさんの後継者とされている。

   大っぴらに語られることは少ないが、滝沢さんは、小学校時代に、大手芸能プロ「オスカープロモーション」の子供部にいたことがある。

   2年ほどの在籍期間に子役として活動していたが、あるとき、ジャニーズ事務所に出向くことがあった。そのときにジャニーさんにその才能を見込まれ、1週間ほど付きっ切りとなって、オスカーにはなかなか帰って来なかったそうだ。

   その後、滝沢さんは、事務所に入所する。そして、ジャニーさんの信任を得て、Jr.の大所帯をまとめ、嵐のメンバーらも輩出した黄金期を演出したのは、よく知られる通りだ。

   滝沢さんについて、前出の芸能関係者は、「客観的に見て、よくやっている」とするも、ジャニーさん亡き後、今後の課題はあると言う。

   Jr.のメンバーは約300人もいるだけに、滝沢さんの後輩たちがプロデュースを手伝うことも多い。しかし、あくまでもタレントの副業であって、本来ならプロの裏方がステージを支えるわけだ。「タッキーを支える側近やスタッフが、まだあまり見当たらないのが懸念材料です」とこの関係者は指摘する。

「今のところ、幹部同士のコミュニケーションは良好で、タッキーは、ベテランタレントにも一目置かれています。しかし、もし事務所内で対立が生じたときに孤立しないのか、といった不安はまだありますね」

ネットで足場を見つけて、海外進出の勝負へ?

   滝沢さんは、Jr.のCDデビューを進める一方、こうした従来型に取って代わる新手法を模索しているとされる。嵐のSNS解禁などネット進出も、滝沢さんの意向が働いているとみられている。

   メディアでも、滝沢さんがネット進出に熱心だと何度も報じられ、2019年の「話題の人」として、表彰しようとする動きも出た。

   LINEが主催する同名のニュース・アワードでは12月、滝沢さんが「実業家・政治家」部門にノミネートされた。同社PR室によると、LINE NEWSが記事への登場回数や前年との注目度の変化、PV数など独自のデータを元に選定したそうだ。受賞はしなかったものの、滝沢さんのノミネートは、ツイッター上で注目を集めた。

   ジャニーズのSNS解禁について、前出の芸能関係者も、こう指摘する。

「そうしないと、世の中の流れに置いて行かれますよ。1年後に活動を休止する嵐は、後に続く後輩のために、いわば実験をしているわけです。世界中の人が見るネットで足場を見つけて、海外に進出する目的もあるでしょう」

   滝沢さんは、ジャニーさんとともに、生き残りをかけて、韓流グループを研究していたとされる。アメリカのチャートを駆け上がったBTS(防弾少年団)の売り方を見て、海外でのツアーを仕掛けるという情報も耳にしているとこの関係者は明かす。

   実際に、SixSTONESとともに、2020年1月22日に2組同時CDデビューが決まったSnow Manは、同年春にアジアツアーを行うと発表されている。さらに、アメリカなど世界的に売り込む動きがあるのだろうか。

「これからデビューする3、4のグループは、2020年の後半には、いきなり海外で勝負をかけるケースもあるかもしれませんね」(前出の芸能関係者)

   韓流グループなどに比べると、ジャニーズタレントの歌や踊りが本当に世界に通用するのかとの指摘も多いものの、滝沢さんの試行錯誤はしばらく続きそうだ。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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