井上、井岡のライバルに「世界戦プラン」浮上 リゴンドー&ロマゴンに動きか
ボクシングのWBA世界バンタム級正規王座決定戦が2020年2月8日に開催される可能性が浮上した。
同決定戦は昨年12月にギジェルモ・リゴンドー(キューバ)とリボリオ・ソリス(ベネズエラ)によって米国で開催される予定だったが、ソリスのビザが間に合わずに延期となっていた。WBAバンタム級は、井上尚弥(26)=大橋=がスーパー王者に昇格し、正規王座が空位となっていた。
リゴンドーVSソリス戦は2・8に仕切り直し?
米スポーツ専門局「ESPN」によると、リゴンドーVSソリス戦は2月8日に米ペンシルバニア州で開催される可能性があるという。リゴンドーは2000年シドニー五輪、04年アテネ五輪のバンタム級で連続金メダルを獲得し、プロではスーパーバンタム級を主戦場としてきた。WBA、WBO王座を統一したキューバの怪物は、井上との対戦を望んでバンタム級に転向し、今回がバンタム級で初の世界戦となる。
井上は他団体との王座統一を目指しており、WBO世界バンタム級王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)との対戦を熱望している。昨年末に両陣営が水面下で交渉を開始した可能性もある。井上が保持するIBF王座の指名試合の交渉期日が迫っているなか、井上陣営は王座統一戦を優先させる見通しで、話が一気にまとまる可能性は十分ある。
また、井岡一翔(30)=Reason大貫=が王者に君臨するスーパーフライ級戦線にも動きがありそうだ。世界4階級制覇のローマン・ゴンザレス(ニカラグア)が、WBA世界スーパーフライ級王者カリド・ヤファイ(英国)に挑戦するプランが浮上している。海外メディア「NotiFight」によると、2月29日に米テキサス州で同タイトル戦を行う可能性があるという。ゴンザレスは復帰2戦目で早くもチャンスが巡ってきたようだ。
井岡はWBC王者との対戦望むも...
井岡は2019年12月31日にジェイビエール・シントロン(プエルトリコ)を3-0の判定で下しWBO世界スーパーフライ級王座の防衛に成功。井岡は試合後、王座統一戦を優先ささせる考えを明かし、WBC世界スーパーフライ級王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との対戦を希望。ただ、エストラーダは手を負傷しており、完治するまで長期間の休養が想定され、統一戦ならばWBA、IBFいずれかの王者との対戦が現実的だろう。
井上と対戦するために階級をひとつ下げてきたリゴンドー。そして長年にわたり対戦が望まれながらも実現していない井岡VSロマゴン戦。リゴンドー、ロマゴンともに2月にタイトル戦の可能性が浮上しており、タイトルを獲得すれば井上、井岡に絡んでくることは必至。2人のレジェンドから目が離せない。