青学・箱根駅伝Vを支えた「陰の指導者」 選手もタジタジ「監督より権限がある」
2020.01.06 15:00
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美穂夫人の発破に、主将も「これはヤバいな...と」
原監督は、今年の4年生を「ダメダメ世代」と呼んだ。練習の質、量ともに4連覇を成し遂げた時代とは差があった。そこに声をかけたのも、美穂夫人だった。
主将として3区4位となった鈴木塁人(たかと=4年)選手には、
「あなたがビシッと言わなきゃダメだよ。優勝どころか、シード落ちしちゃうよ!」
と発破をかけたという。
鈴木主将は、レース後のインタビューで、
「(チームでは)監督より奥さんの方に権限がある。チームの一番上に怒られたってことです。これはヤバいな...と思いました」
と苦笑い交じりで答えた。
以降、「ダメダメ」を返上すべく、4年生が中心となってチームを引っ張ってきた。その結果が、大会新記録となる総合優勝だった。
「すごいな~」と、感涙を流す美穂夫人。自身は走らなくても、魂は「我が子」たちとともに、寒風吹きすさぶ箱根路を駆け抜けていった。
(J-CASTニュース編集部 山田大介)