2020年 4月 10日 (金)

「マスク送りたいけど数が...」 国境越えた支援に中国から「感動した」

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   新型コロナウイルスによる肺炎感染が広がる中、日本から中国に対する支援の動きが広がっている。石川県羽咋(はくい)市にある羽咋日中友好協会もそのひとつだ。

   支援物資のマスクの入手に苦労していることが中国メディアで報道されると、中国人から「あまりにも感動し涙が溢れました」といった感謝のメールが相次いで届いている。

  • 羽咋日中友好協会相談役の河崎祐彦さん。友好姉妹都市の江蘇省南通市通州区に送るマスクの寄付を募っている(写真は香港フェニックステレビのリー・ミャオ東京支局長の微博(ウェイボー)から)
    羽咋日中友好協会相談役の河崎祐彦さん。友好姉妹都市の江蘇省南通市通州区に送るマスクの寄付を募っている(写真は香港フェニックステレビのリー・ミャオ東京支局長の微博(ウェイボー)から)

武漢から700キロ離れているが「日本の言葉で言えば『向こう三軒両隣』」

   協会が支援物資を送っているのは、羽咋市と友好姉妹都市の関係にある江蘇省南通市通州区。1983年に市民訪問団が現地を訪れて交流が始まり、2001年に友好都市になった。大阪、名古屋とは直行便で結ばれている。

   通州区はコロナウイルスが広がるきっかけになった武漢市の東約770キロにあり、マスク不足が深刻だ。協会相談役の河崎祐彦さん(68)によると、「700キロという距離は中国では近い。日本の言葉で言えば『向こう三軒両隣』」だとして支援を決め、1月30日にマスク4000枚を発送。追加でさらに4000枚を送ろうと、寄付を募っている。羽咋市の人口は約2万人。「小さな町だから元々数が少ないし、品薄で買えない」(河崎さん)といった状況で、2月6日時点で集まっているのは3000枚程度だ。

日本語で「あまりにも感動し涙が溢れました」「少しだけでも何かの応援をしたい」

   こういった経緯を香港フェニックステレビが報じ、リー・ミャオ東京支局長が微博(ウェイボー)でも紹介すると、協会には日本語でメールが30~40通程度寄せられた。その内容は

「ニュースを拝見してあまりにも感動し涙が溢れました」
「河崎さんの事績は中国のみんな様に分かってもらえたいです」
「いまマスクは品薄な状況、とても心配ですか、日本の国民にご迷惑かけました」
「中国人として心から感謝致します」
「自分と周りの人も少しだけでも何かの応援をしたい」

といったもの(すべて原文ママ)。日本への留学経験者や日本在住者による流暢なものから、日本語に不慣れな人によるものまで、さまざまな人がメッセージを寄せた。その中には、

「現在日本国内でも感染人数が増えている一方、マスクの安定供給ができない中で、もうすぐ花粉症の季節も来るので、どうぞご自身のためにも十分な供給を確保してください。河崎様の温かいお気持ちはすでに中国の国民に届いてあります」

などと日本国内の状況を気遣う声もあった。

友好都市や姉妹都市の間でも支援広がる

   河崎さんによると、「少しでも早く送りたい」として、4000枚が集まらなかったとしても2月12日に発送予定だ。寄付は河崎さんが代表取締役を務める三協衛生(同市東川原町)で、直接の持ち込みや郵送で2月10日まで受け付ける。

   これ以外にも、友好都市や姉妹都市の関係を結ぶ都市間での支援も広がっている。大分市から武漢市、水戸市から重慶市、川崎市から瀋陽市、由利本荘市から無錫市、柏崎市から峨眉山市、常陸太田市から余姚市、境港市から琿春市、浜松市から杭州市と瀋陽市といった具合だ。

   中国外務省の華春瑩報道局長は2月4日にネット上で開いた記者会見で日本からの支援に謝意を表明し、同省のツイッター公式アカウントも、日本語で

「日本の皆さんからの暖かい支援と励ましの言葉に、心から感謝します。私たちは感動しています。この御恩は決して忘れません。今回の新型肺炎感染は一時的なもので、私たちの友情は末長く続いていくものです」

と書き込んだ。在京中国大使館のツイートによると、この書き込みは「初めての日本語による発信」だという。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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