2024年 4月 25日 (木)

「常磐線全線再開」JR柏駅のアナウンスが感動的 SNSでは「涙が出そう」「みんなこの日を待っていた」

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   東日本大震災から9年ぶりに全線で運転再開したJR常磐線で、柏駅の男性駅員のアナウンスがツイッターに動画投稿され、感動的だと反響を呼んでいる。

   「間もなく、9年ぶりとなる仙台行きの特急列車が、この柏駅に到着いたします」。千葉県柏市内にあるJR柏駅では、2020年3月14日8時27分発の「特急ひたち3号」(仙台行き)が、アナウンスとともにホームに入ってきた。

  • アナウンスとともに入ってきた「特急ひたち3号」(写真は、おかじま@negima105さん投稿の動画から)
    アナウンスとともに入ってきた「特急ひたち3号」(写真は、おかじま@negima105さん投稿の動画から)
  • アナウンスとともに入ってきた「特急ひたち3号」(写真は、おかじま@negima105さん投稿の動画から)

「本当に、本当に...」駅員は、丁寧な口調で

   常磐線は震災後、復旧作業が難航していたが、避難指示もようやく解除され、福島県内の富岡―浪江駅間の20・8キロが開通した。これで、品川・上野―仙台駅間がつながり、3月14日に全線の運転が再開した。

   「おっ、来た!」。柏駅では、特急の雄姿を一目見ようと、大勢の鉄道ファンらもホームに集まった。

   男性駅員はアナウンスで、帰還困難区域の一部で避難指示が解除されたことから、9年ぶりに常磐線全線で運転を再開したことを告げたうえで、間もなく特急が到着することを伝えた。

   そして、特急が汽笛を鳴らしてホームに入ってくると、丁寧な口調で、こう切り出した。

「本当に、本当に、たいへん長らくお待たせをいたしました。また、このような状況の中、ご乗車いただき、心より感謝申し上げます。ありがとうございます」

   ホームに入ってきた特急は、ほぼ満席だった。到着すると、鉄道ファンらが盛んにカメラのシャッターを切った。また、車内からホームにカメラを向ける乗客もいた。

駅員らは、「皆さまと共に」の横断幕を持って見送り

   千葉県在住でこのときに柏駅に行ったという「おかじま」さん(@negima105)は14日、男性駅員のアナウンスを撮った動画をツイッターに投稿した。

   アナウンスを聞いた後、「列車を見送って涙が出そうになった」。ほかのユーザーから、「これはあくまでも始まりなんだよね・・・」と声がかかると、「俺たちの常磐線はこれからだ!」と応じていた。

   動画を載せたツイートは、4000件以上もの「いいね」が寄せられており、駅員のアナウンスに感動が広がっている。

「とても優しい声で心に響きますね」「柏駅の駅員さん素敵すぎる」「本当にJRの職員さんや関係者の方々には感謝しかない」「みんなこの日を待っていた」...

   ホームでは、すすり泣く人もいたといい、「私も柏駅で聞いてて泣きそうになりました・・・」とのツイートもあった。

   常磐線の主な駅ではこの日、駅員らが横断幕を持って、ホームなどで乗客を見送っており、その姿もネットで話題になった。

   JR東日本東京支社の広報課によると、駅員らが自ら考えてメッセージにしたという。柏駅では、「これからも柏駅は常磐線と皆さまと共に歩んでいきます」などと書かれた横断幕を駅員らが持ち、ツイッターに写真がいくつもアップされていた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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