2024年 4月 26日 (金)

「コオロギせんべい」だけじゃない! 国内メーカーでも広がる代替食品の動き

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   世界の人口増加による食糧不測の懸念や、健康や環境問題への意識の高まりから、代替肉や植物由来の食べ物が注目を集めている。

   日本国内でも、家畜の代替食品の開発を行う企業が増えつつあり、直近では無印良品で知られる良品計画が「コオロギせんべい」を発売するとして話題を呼んだ。

  • 良品計画「コオロギせんべい WEB特集ページ」より
    良品計画「コオロギせんべい WEB特集ページ」より
  • イオントップバリュの「Vegetive」
    イオントップバリュの「Vegetive」
  • 良品計画「コオロギせんべい WEB特集ページ」より
  • イオントップバリュの「Vegetive」

「コオロギせんべい」がトレンド入り

   良品計画(東京都豊島区)は、徳島大学大学院兼徳島大学発ベンチャーCEOである渡邉崇人博士とともに、環境問題への提案と昆虫食の開発を行っている。2020年5月13日、無印良品のネットストア上で20日より「コオロギせんべい」の販売を行うと発表した。この発表は、インターネットを中心に話題となり、ツイッターでは「コオロギせんべい」がトレンド入りを果たした。

   良品計画は「コオロギが 地球を救う?」という特設サイトを設置し、

「栄養価が高く環境への負荷も少ないことから、国連食糧農業機関(FAO)も推奨。 まだ抵抗感をもつ人も多い食材ですが、無印良品は徳島大学と連携してコオロギ粉末入りのせんべいを開発しました。地球にやさしい未来食です」

と、家畜の代替としての昆虫食が注目され始めていると述べる。

   ツイッター上では、「コオロギせんべいが話題になってるけどコオロギってプロテインがわりにいいかもね 今度見つけたら食べてみよう」、「タンパク質の生産として見ると虫食の効率良すぎる。みんなコオロギ食べよう」といった昆虫食に前向きな声が上がった。

嗜好の変化や多様性に対応するものとしても...

   このような代替肉の開発や販売を行う企業は増えており、日清食品ホールディングス、イオントップバリュ、マルコメなどの企業が挙げられる。

   日清食品ホールディングスは、東京大学生産技術研究所とともに「培養肉」の開発を行っている。培養肉は、動物の細胞を体外で組織培養して生み出した肉。その開発の背景には、将来、地球規模での食肉消費量の増加が見込まれており、家畜生産の環境負荷や、飼料と土地の不足が問題となっていることを挙げる。

   イオントップバリュやマルコメも代替肉の販売を行っているが、こちらは食に対する嗜好の変化や食の多様性に対応するものとしての商品展開を行っている。

   イオントップバリュは、「Vegetive(ベジティブ)」という植物由来の素材を用いた商品シリーズを展開し、「もっとヘルシーに、もっとおいしく」と特設サイトを設けた。肉や乳製品を植物由来のものに置き換えたメニューとして、大豆からつくったハンバーグや豆乳ヨーグルトを販売している。このヨーグルトは、フェイスブックの台湾系ベジタリアン情報交換サイトでも紹介され、「去日本時有買來吃過,超好吃的(日本に行った時購入、美味しかった)」、「很棒! 健康!(すごい!健康!)」といった好意的な声が寄せられている。

   マルコメも、乾燥脱脂大豆加工品のダイズラボ「大豆のお肉」シリーズを14商品展開。これらの商品は4月28日、特定非営利法人ベジプロジェクトジャパン(東京都台東区)のヴィーガン認証を取得した。このヴィーガン認証では、肉魚介類卵乳製品はちみつ等、動物由来の物を含まないことが条件となっている。認証取得の背景には、ヴィーガン商品の需要の高まりだけではなく、健康意識の高い肉好きの人からの需要もあるとしている。

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