新型コロナウイルスの影響で中止となった世界最大のeスポーツイベント「EVO2020」の代替イベント「EVOONLINE」の大会概要が発表された。1995年から開催されている「EVO」の歴史の中で、完全なオンライン大会は今回が初めてとなる。メイントーナメントは7タイトルにイベント期間は2020年7月4~5日、11~12日、18~19日、25~26日、7月31日~8月2日の約一か月。各週末に5回に分けて開催される形となる。注目の大会タイトルだが、「EVO2020」で開催予定となっていたメイントーナメント9タイトルの内、「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」及び「MARVELVS.CAPCOM2:NewAgeofHeroes」は開催されない模様だ。よって、メイントーナメントとして開催されるのは、以下の7タイトルとなる。・「ストリートファイターVチャンピオンエディション」・「鉄拳7」・「ドラゴンボールファイターズ」・「ソウルキャリバーVI」・「SAMURAISPIRITS」・「UNDERNIGHTIN-BIRTHExe:Late[cl-r]」・「グランブルーファンタジーヴァーサス」また、オープントーナメントとして、以下の4タイトルが追加されると発表された。・「MortalKombat11:Aftermath」・「KillerInstinct」・「Them'sFightin'Herds」・「スカルガールズ2ndアンコール」以上が現時点で「EVOONLINE」にて開催されると予告された11タイトルとなる。当面の間は大規模イベントは開催困難か日本におけるコロナウイルスの影響は徐々に沈静化してきていると思われるが、諸外国においては第2波、第3波の流行が発生し、多くの犠牲者を出している。「ストリートファイターVチャンピオンエディション」の世界大会「CapcomProTour2020」も予定されていた試合は中止され、地域別のオンライン予選と決勝大会である「カプコンカップ2020」のみが開催されると発表された。世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響を考えれば、これからしばらくの間、大規模会場に多くの人を集める形式のイベントは開催しづらくなるだろう。昨年開催された「EVO2019」の参加者数は1万4321人と発表されており、今年はそれ以上の規模の参加者が集うと予想されていた。大規模な会場特有の熱気を感じられないのは残念だが、オンライン開催が可能という強みを最大限に生かした取り組みが、これからのeスポーツ界をより発展させてくれることは間違いないだろう。(eスポーツライター 早川清一朗)
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