2020年 11月 27日 (金)

感染リスク、大会運営費、世間の声... 夏の甲子園が無観客開催も出来なかった理由

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無観客開催なら巨額赤字も...

   大会の運営面に関しても厳しいものがあった。高野連は無観客開催も検討していたが、無観客で開催した場合、巨額の赤字が出る可能性があった。大会主催者の朝日新聞が発表している2019年の第101回大会の収支決算によると、6億5907万426円の収入に対して、支出は4億4415円9967円となっており、2億1491円459円の剰余金が出ている。主な収入源はチケット収入で、無観客で開催されれば巨額の支出を補填するだけの収入が見込めない状況にあった。

   また、少なからず「世間の声」も中止を決定する要因になっただろう。高校スポーツの頂点を決める高校総体が中止となり、夏の選手権大会が開催されれば「なぜ高校野球だけ」との声も上がりそうだ。高校スポーツではけた外れの集客力を持ち、多大な入場料収入が見込める優良コンテンツだが、選手は高校総体を目指す生徒と同じ高校生だ。多くの高校生が部活動を制限されるなか、高校野球が特別扱いされれば世間からの批判は避けられなかっただろう。

   夏の選手権大会が中止になったことで、高校野球の日本一を決める大会が消滅した。その一方でウイルスの感染者が少ない地域では、球児のために「最後の夏」を用意しようとする動きがある。愛知県高野連はこの日、選手権大会の中止を受け、県独自の公式戦開催へ向けて準備を進めていくことを公式サイトで発表。愛知の他にも各地で同様な動きがみられ、春夏連続で希望を絶たれた球児にとってはせめてもの救いとなりそうだ。

   この日、オンライン会見で大会の中止を発表した大会会長の朝日新聞社・渡辺雅隆社長は「新型コロナウイルスの感染拡大を防ぎ、選手や関係者、お客様の安全と健康を守るために6月下旬から8月はじめにかけて予定していた49の地方大会、8月10日に阪神甲子園球場で開幕を予定していた全国大会を中止せざるをえませんでした」と説明。高野連の八田英二会長は「まさしく断腸の思いです」と胸の内を明かした。

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