2024年 4月 19日 (金)

横浜ベストナインを齊藤明雄氏が選出! 現役からは誰が?悩みつつセレクトしたのは...

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

   近年、ファンが急増しセ・リーグの人気球団のひとつとなった横浜DeNAベイスターズ。1950年に大洋ホエールズとしてプロ野球に参戦してから数々の名選手を輩出してきた。

   日本球界史に残る名選手が名を連ねるなか、J-CASTニュース編集部は、大洋ホエールズ、横浜ベイスターズで投手として活躍し、引退後は横浜の投手コーチを務めた「ヒゲの齊藤」こと齊藤明雄氏(65)を取材し、歴代のベストナインを選出してもらった。

  • 画像はイメージ
    画像はイメージ
  • 画像はイメージ

「打者はどうやってこのシュートを...」

   先発投手において齊藤氏がベストナインに選手したのは、横浜の大エース平松政次投手だ。恐ろしいほどのキレを持つシュートは「カミソリシュート」と呼ばれ、沢村賞、最多勝利、最優秀防御率など様々なタイトルを獲得。通算201勝を記録した大投手だ。

「先発でいえばやはり平松さんです。当時、それほど強くなかったチームで201勝をマークしています。平松さんはコントロールがものすごくよく、手足が長くて腕が遅れて出てくる感じでした。ブルペンの後ろから平松さんのシュートを見た時は、あまりも鋭く曲がるので、恐ろしいほどでした。打者はどうやってこのシュートを打つのだろうかと思ったくらいです」(齊藤氏)

   救援投手では、中継ぎは盛田幸妃投手、抑えは「大魔神」こと佐々木主浩投手を選出した。

「盛田投手はタフな投手で回またぎが出来る投手でした。首脳陣の信頼が厚く、そのまま最後まで投げ切ることも出来ましたし、シュートがいい投手でした。抑えは佐々木投手しかいないでしょう。横浜というより、12球団を見渡しても佐々木投手がベストだと思います。なんといっても点を取られませんから。断トツですね」(齊藤氏)

「ピッチャーからすると的が大きく見える」

   捕手は齊藤氏が現役時代にバッテリーを組んだ谷繁元信捕手を選出。選手として横浜、中日でプレーし、通算3021試合出場、2108安打を記録。6度のゴールデングラブ賞、最優秀バッテリー賞など数多くのタイトルを獲得した。

「谷繁選手は体が柔らかく、キャッチングが非常にうまかった。手首が柔らかいため、ミットを構える時にミットが立っていました。ピッチャーからすると的が大きく見えるのでとても投げやすい。決して体は大きくはありませんでしたが、体が強かった。長く現役でやれたのも体の強さがあったからだと思います。誰も抜くことが出来ないと思っていた野村(克也)さんの記録(通算3017試合出場)を抜いたのですから本当にすごいですね」(齊藤氏)

   1塁手は悩んだ末に松原誠選手とした。齊藤氏は、松原選手、ジム・パチョレック選手、駒田徳広選手を候補に挙げ、最終的に松原選手に決めたという。「これはかなり悩みましたが私の印象では松原さんです。松原さんのグラブさばきは素晴らしく、開脚してワンバンドを捕球する姿は非常に印象的です」と説明した。

「守備でいえば山下さんですが、攻撃面だと石井選手」

   2塁手は横浜史上最強助っ人の呼び声高いロバート・ローズ選手。3塁手は2007年、08年の本塁打王・村田修一選手。遊撃手は4度の盗塁王となった石井琢朗選手が選出された。

「セカンドはシピン選手、高木豊選手もいますが、ローズとしました。ローズは打撃に注目されがちですが、守備範囲が広くいい野手でした。サードは本塁打でタイトルを取っている村田選手です。これも田代(富雄)選手と村田選手どちらにするか悩みました。ショートは石井選手です。守備でいえば山下(大輔)さんですが、攻撃面だと石井選手。石井選手はリードオフマンとして活躍しましたし、総合的に見て石井選手です」(齊藤氏)

   外野手3人は、「スーパーカートリオ」のひとりである屋鋪要選手、鈴木尚典選手、そして現役で唯一選出されたMLBレイズ所属の筒香嘉智選手だ。

「屋鋪選手はなんといっても守備範囲の広さですね。私は何度も屋鋪選手の守備に助けられました。抜けたかな、手前に落ちるかなといった球を取ってくれましたから。投手からの信頼は厚く、私も2アウトでセンターにフライが飛んだら打球を見ることなくマウンドから降りてました。鈴木選手はバットコントロールが非常に良かった。上腕が柔らかく、インサイドのさばき方は天性のものがありました。教えて出来るものではありません。筒香選手は、ここ最近で最高の選手だと思います。バッティングはもちろんですが、選球眼が優れた選手。スラッガーでありながら四球での出塁率が高く、チームに大きく貢献したと思います」(齊藤氏)
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中