2021年 5月 18日 (火)

HKT親会社にLINE出資、そのビジョンは? 記者が読み解く新体制

人気店や企業から非公開の招待状をもらおう!レポハピ会員登録

   福岡市を拠点にするHKT48などの活動を、LINEをはじめとするIT企業が後押しすることになりそうだ。グループ運営会社の持ち株会社が設立され、そこにLINEなど3社が出資することが発表された。LINEからは、同社エンターテイメントカンパニーCEOで取締役の舛田淳氏を社外取締役として受け入れる。持ち株会社の代表取締役は独立系ベンチャーキャピタル(VC)の社長だ。

   舛田氏は、「8割おじさん」として知られる政府の専門家会議メンバーの西浦博・北海道大教授(43)と、HKT48の村重杏奈さん(21)が共演する番組を企画したこともある。LINEとは「さまざまな面で連携を進めるべく、広く協議」しているといい、メンバーの活躍の場が増える可能性もありそうだ。

  • HKT48、NGT48の運営会社の持ち株会社にはLINEなど3社が出資する(写真は福岡市内で2019年11月撮影)
    HKT48、NGT48の運営会社の持ち株会社にはLINEなど3社が出資する(写真は福岡市内で2019年11月撮影)
  • HKT48、NGT48の運営会社の持ち株会社にはLINEなど3社が出資する(写真は福岡市内で2019年11月撮影)

「マーキュリー」「フローラ」はスプルートの100%子会社に

   国内のAKB48グループのうち、AKB48(東京)、HKT48(福岡)、NGT48(新潟)の3グループは「AKS」が運営してきたが、20年春から新会社「DH」「マーキュリー(Mercury)」「フローラ(Flora)」として独立させ、新たな運営体制に移行している。AKSは海外事業に注力し、国内のグループ運営からは撤退。名称も4月1日付で「Vernalossom(ヴァーナロッサム)」に変更した。

   このうち、「マーキュリー」「フローラ」の持ち株会社として、「スプルート(Sproot)」が20年2月に設立された。「マーキュリー」「フローラ」はスプルートの100%子会社だ。「スプルート」は、「芽」を意味する「Sprout」と「応援」を意味する「root」をかけ合わせた言葉だという。スプルートは5月27日、会社が設立されていたことと、LINE、インターネット広告のセプテーニ・ホールディングス(HD)、化粧品と健康食品のEC(電子商取引)マーケティングのピアラの3社から出資を受けることを発表した。

VCがアイドル事業に出資する理由

    スプルートの代表取締役には、独立系VC「Bダッシュベンチャーズ」代表取締役社長の渡邊洋行氏が就いた。Bダッシュは過去に3つの投資ファンドを立ち上げ、キュレーションアプリの「グノシー」、スマホゲームの「グミ」、女優で歌手の柴咲コウさんが立ち上げたIT関連ベンチャー「レトロワグラース」などに出資したことがある。

   Bダッシュは旧AKS(現・ヴァーナ社)にも出資しており、渡邊氏は19年7月から同社の社外取締役を務めている。スプルートの広報担当者は、ヴァーナ社への出資は「今後デジタル化が加速するエンターテインメント市場の成長可能性に魅力を感じている」ためで、渡邊氏の代表取締役就任は「持株会社としての業務を統括するため」だと説明している。

   なお、スプルートの発表では、ヴァーナ社の社外取締役を務めている渡邊氏を除けば

「ヴァーナ社とその役職員及びそれらの関連会社と、Sproot、Mercury、Flora との間には資本関係、役職員の兼務関係はございません」

と説明している。スプルートへの出資が発表された3社以外にもBダッシュが出資している可能性があるが、出資の有無や各社の持ち株比率について「公表は予定しておりません」としている(ピアラの発表によると、同社の持ち株比率は2.53%になる予定)。

8割おじさん&HKT村重杏奈を「マッチメイクした張本人」

   スプルートの社外取締役に就任する舛田氏がCEOを務める「LINEエンターテイメントカンパニー」の事業分野は「LINE MUSIC、LINE RECORDS、LINE LIVE、LINEチケット、コンテンツ投資」など。舛田氏は4月28日にLINE LIVEの番組をめぐり

「#8割おじさん ことコロナ対策班の西浦教授の相手として、HKT48の #村重杏奈をこの番組にマッチメイクした張本人ですが、今から手汗が止まりません...!」

とツイートし、一部のファンから注目されていた。

   この番組は西浦氏のスケジュールの都合で中止されたが、スプルートは今後の展開について

「LINE社とさまざまな面で連携を進めるべく、広く協議しております」

と説明。舛田氏は、新型コロナウイルスの影響でイベントの中止が相次いでいることを念頭に、

「新しいファンコミュニケーションが求められる変革の時期を迎えています。新体制となる HKT48 や NGT48 を応援していくとともに、多くのアーティストやエンターテイメント産業全体が盛り上がれるよう様々な側面からサポートしてまいります」

などとするコメントを発表している。

   5月30日夕には、HKT48のメンバーがチームに分かれてゲームで争うLINE LIVEの新番組「おうちバトル48」がスタートする。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
姉妹サイト
お知らせ

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中