2021年 1月 17日 (日)

トランプ氏が「テロ組織」指定表明 「極左集団」ANTIFAとは何か

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   米ミネソタ州のミネアポリスで、白人警官が黒人男性の首を圧迫して死亡させた問題をめぐり、全米に抗議活動が広がっている。この抗議活動に対するトランプ大統領のツイートも強硬姿勢を加速させている。

   「略奪が始まれば銃撃が始まる」というツイートが、ツイッター社のガイドラインに反しているとして自動的には表示されないようにされたばかりのトランプ氏だが、「ANTIFA(アンティファ)」と呼ばれる極左組織について「テロ組織に指定する」と表明。暴動を主導しているとみられる勢力の鎮圧に躍起だが、この「テロ組織指定」には異論も出ている。

  • 波紋を広げているトランプ大統領のツイート。実際にアンティファを「テロ組織」に指定できるかは異論もある
    波紋を広げているトランプ大統領のツイート。実際にアンティファを「テロ組織」に指定できるかは異論もある
  • 波紋を広げているトランプ大統領のツイート。実際にアンティファを「テロ組織」に指定できるかは異論もある

「略奪が始まれば銃撃が始まる」が「暴力賛美」と認定される

   一部の地域ではデモ隊が暴徒化して放火や略奪が起きており、トランプ氏は2020年5月29日(日本時間)、

「先ほど(ミネソタ州の)ティム・ワルツ知事と話し、軍は(知事と)常にともにある、と伝えた。どんな困難でも我々はコントロールするが、略奪が始まれば銃撃が始まる」

などとツイート。暴徒化すれば厳しい姿勢で臨む姿勢を示した。

   ツイッター社は、この内容が自動的には表示されない措置をとっており、日本語版のツイッターでは、その理由を

「このツイートは、暴力の賛美についてのTwitterルールに違反しています。ただし、Twitterではこのツイートに公共性があると判断したため、引き続き表示できます」

と説明している。

   今回非難の対象になった「アンティファ」は「アンチファシスト」、つまり「ファシストに反対する勢力」の意。その名前が知られるようになったのは17年頃だ。バージニア州シャーロッツビルにあった南北戦争時の南軍指導者、ロバート・E・リー将軍の銅像の撤去を17年8月に市当局が決めた際、白人至上主義を掲げるKKK(クー・クラックス・クラン)やネオナチらといった極右勢力が抗議活動を展開。この極右団体と「アンティファ」を名乗る人々が衝突して死亡者が出た。

   「アンティファ」を名乗る人々は黒いマスクや服装が特徴で、国際会合の会場周辺などで警官隊を襲撃したり、車両や商店を焼き打ちしたりするなどを繰り返しており、「極左集団」だという認識が広がっていた。

暴力と破壊行為は「アンティファやその他の極左過激派グループが主導」

   こういった状況を受け、トランプ氏は5月31日にフロリダ州で行った講演で、

「暴力と破壊行為は、無実の人々を恐怖に陥れ、雇用を破壊し、事業に損害を与え、建物を焼き払うアンティファやその他の極左過激派グループが主導している」

などと非難。6月1日未明には、州兵がミネアポリスで「良い仕事をした」として、

「特にアンティファ率いる無政府主義者らは、すぐにシャットダウンされた」

とツイートした。その20分後には

「米国はアンティファをテロ組織に指定する」

と続けた。

   ただ、アンティファは、具体的な指導者や組織構成が必ずしも明らかではなく、SNSで極左思想の持ち主が緩やかにつながっているに過ぎない、という指摘もある。つまり、現実的に「テロ組織」と指定することが困難だとの見方だ。さらに、大統領に法的権限の問題もある。例えば米国自由人権協会は、トランプ氏のツイートを引用しながら、

「テロリズムは本質的に政治的なレッテルであり、容易に乱用・誤用される。次の事柄は、はっきりさせておこう。国内のグループを(テロ組織に)指定する法的権限はない。こういった指定は、いかなるものであっても、適正手続(デュープロセス)と(表現の自由などを妨げる立法を禁じた)憲法修正第1条をめぐる重大な懸念を引き起こすだろう」

などと非難している。

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