2021年 3月 2日 (火)

保育か感染対策か...保育士が抱えるジレンマ 「ある程度の『割り切り』も大事」運営会社のいま

初めての方ご注目!プロミスなら最短1時間融資でお急ぎでも大丈夫!

「育児を優先したい」その背景にあるのは...

(2)子どもへの対応

   「子どもたちの成長を促していくことが一番の保育士の使命」と語る末廣さん。先ほどの調査で「保育を優先したい」と回答した人からも、「子どもの発達を優先したい」といった声が上がっている。

「幼児期に形成される人としての土台づくりはとても重要だと考えているため、できる限りで構わないので保育を優先して欲しいと考えています」
「子供の今の年齢で発達に必要な育児ができないなら感染症対策はほどほどでよいと思う」
(インターネット調査より)

   感染対策が子どもの発達に影響を及ぼす可能性はあるのか。末廣さんに聞くと、

「0~1歳の乳児は、『この先生こんな表情してるんだな』と、言葉で表すことできません。乳児期の子どもたちは表情を真似することで、脳内で他人への共感が始まります。また、真似において違いを感じられると、それが自他の区別に繋がり、目の前にいる人が『自分と異なる心をもっている』ということを知ることになります。
これらは、子どもたちの成長に重要な『社会性』を身につける上で、とても重要なプロセスになります。しかし、先生の表情がマスクで隠れている状態になるため、子どもの成長が促されず、乳児の発達に関しては影響が出てくるんじゃないかと思います」
Zoom取材に応じる末廣剛さん
Zoom取材に応じる末廣剛さん

   そのため明日香が運営する一部の保育施設では、乳児に対する主な保育活動(食事などを除く)において「保育士がマスクを外す」という選択をとっている。その際は保護者の理解を得たうえで行っているという。

   ただ、明日香が運営するすべての施設でその様な対応をしているわけではなく、常時マスクを着用している施設も存在する。末廣さんは対応の違いについて「どっちが正解ということはありませんが、前者の場合は保護者との連携が成り立った例です」と話している。

   2歳以上の幼児の活動にも、影響はでている。保護者が参加するような行事は多くが中止になるほか、集団で取り組む保育活動はなるべく避けるような形をとっている。

「保育室内にコーナーを設けて、子どもたちが分散できるような形を取っています。1日のスケジュール自体を変える場合もありますが、全部を変えてしまうと保育士側の計画が大きく崩れてしまうので、なるべく変えずに子どもたちの感染を防ぎながらやっています」

   本来ならば保護者が参加するはずだった行事も、通常の保育活動の中で実施し、後で写真を共有するといった方法を取ることが多いと末廣さん。新型コロナウイルスと向き合う中で、新たな形の「保育」が誕生しつつある。

今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
姉妹サイト
お知らせ

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中