「もはや、これ、ライターの仕事じゃない」 NHKねほりんぱほりん「こたつ記事」特集に反響

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「魔のシステム」から解放されて「ほっとした」

   すると、ヒロコさんはマシーンにならざるを得ない機械的な業務に忙殺されながら複雑な思いで仕事を続けていたある日、さらなる転機が訪れたことを明かした。

   それは、医療情報を集めた情報サイトが起こした、とある不祥事だった。

   ヒロコさんが明かしたのは、医療の知識など全くないただのライターが、ネット上で集めた情報だけで執筆した「医療情報記事」が多数掲載され、それによって健康被害が続出し、そのサイトが閉鎖に追い込まれたという出来事。

   この事件のあおりを受けてか、直接の関係は全くないものの、ほどなくしてヒロコさんのサイトも閉鎖となったという。

   その際の感想についてヒロコさんは「ほっとした」と明かしつつ、本来であれば虚偽情報などを糾弾する社会的な記事を書きたかったにもかかわらず、問題となったサイトと全く同じ手法で仕事をしていた自分の姿を見つめ直すきっかけとなったと明かしたのだった。

   その後、現在のヒロコさんはフリーランスでライターの仕事を続けつつ、現在は家族にまつわる情報を掲載するサイトを始めるべく準備を進めているといい、ようやく、直接取材し、自らの思いを盛り込んだ記事を配信するためのスタートラインに立ったことに喜びを感じていることを明かしたところで番組は終了したのだった。

   自らが書いた記事のアクセス数が上がることにいつしか無上の喜びを感じるようになった筆者ではあるものの、番組中でのヒロコさんの発言には、我に返る要素があったことは否めない。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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