2024年 4月 19日 (金)

政府がコスプレ活動を制限? 波紋広げた「著作権ルール化」報道、内閣府に真意を聞いた

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なぜ法的な課題整理が必要なのか

   クールジャパン戦略の一環としても注目される「コスプレ」。有名コスプレイヤーのえなこさんもクールジャパン・アンバサダーに任命されている。

   えなこさんを任命したねらいはどのようなものだったのだろうか。内閣府の担当者はコスプレもポップカルチャーの一つとして人気を集めていると語る。

「コスプレは人気のあるポップカルチャーの一つとみています。『世界コスプレサミット』や『コミックマーケット』のコスプレ参加者数が増えてきています。いろんな国の人々が日本のコスプレイベントに訪れるほか、世界各国でコスプレイベントが開催されている実情を踏まえ、そのポテンシャルに注目しています。
えなこさんを起用した目的としましては1つ目に、強い発信力を生かしてクールジャパンを発信してもらいたいという狙いがあります。2つ目に、コスプレの現状やコスプレイヤーの方々が何を考えているのか知るために、インターフェイスとして活躍してほしいという側面もあります。
そして、えなこさん自身、コスプレをする上で著作権を意識して活動されており、制度に則ってみんなが安心できるように啓発活動を行ってもらいたいという狙いがあります」

   しかし、これまで「グレー」なものとして踏み込まれてこなかったコスプレと著作権。なぜ今、法的な課題の整理が必要だと検討し始めたのだろうか。担当者は、あくまで法を「整備」するわけではなく、課題の整理を行うと強調したうえでこう述べる。

「元々あるキャラクターに扮して楽しむ以上、著作権との関係は切り離せないものですが、著作物を持つ業界のスタンスも不明です。今後コスプレイヤー人口が増えていくにつれ、意図せずともどこかで一線を越えてしまう危うさも孕んでいます。関係者が安心してコスプレを楽しむことができるようにするためには、課題を抽出し、整理して、何かやるべきことがあれば取り組んでいく必要があります」

   また海外に日本の魅力を発信することを目的としたクールジャパンの取組ではあるが、日本の魅力を発信するためには、もちろん日本国内で文化が育つ必要がある。そういった背景から、『コスプレ文化』を国内で魅力的に磨き上げていくために、安心して活動を行える環境が必要なのだという見方を示した。

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