2024年 3月 28日 (木)

「48グループ自体が後退しているように思われてるけど」 HKT48、オンライン演劇で示す新境地

   コロナ禍でエンタメ業界の活動が制約される中、福岡市を拠点に活動するHKT48が、オンライン演劇という新たな分野に力を入れている。

   「HKT48、劇団はじめます。 」(劇はじ)と題したプロジェクトが2020年10月中旬にスタートし、グループ内に立ち上がった2つの劇団による演目が21年2月20日、上演初日を迎えた。フルリモート劇団「劇団ノーミーツ」の支援を受けながら、企画、脚本、演出、出演、宣伝、上演などをすべてHKT48メンバーが担当。アイドルグループのメンバーが、裏方としての役割を含めて4か月かけて作品を作り上げる異例の取り組みだ。

  • HKT48の劇団「ミュン密」による作品「水色アルタイル」。アイドル志望の高校3年生が仲間を集めて文化祭出演を目指す青春ストーリーだ
    HKT48の劇団「ミュン密」による作品「水色アルタイル」。アイドル志望の高校3年生が仲間を集めて文化祭出演を目指す青春ストーリーだ
  • HKT48の劇団「ごりらぐみ」による作品「不本意アンロック」の一場面。緻密な脚本に驚きの声があがった
    HKT48の劇団「ごりらぐみ」による作品「不本意アンロック」の一場面。緻密な脚本に驚きの声があがった
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メンバー36人が2つの劇団に分かれて活動

   HKT48では、メンバーの田島芽瑠(たしま・める)さん(21)が、劇団ノーミーツの旗揚げ公演「門外不出モラトリアム」(20年5月上演)のオーディションに合格し、出演。これが今回のプロジェクトのきっかけになった。

   プロジェクトには、メンバー36人が参加。「ミュン密」「ごりらぐみ」の2つの劇団に分かれて活動した。取り組みは、逐一SNSやユーチューブの動画で公開。HKT48のメンバーが外部のデザイナーとロゴ発注の打ち合わせをしたり、キービジュアル撮影の段取りをしたりと、「裏方」で汗をかく様子を伝えている。田島さんは、「ミュン密」で演出を担当。ユーチューブに順次公開されているドキュメンタリーでは、

「48グループ自体がなんかもう、後退しているように思われてるけど、その中で、がむしゃらに前に進もうとしているやつらもいるんだよ、というのは見せつけたいですね」

と意気込んだ。

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