2021年 6月 23日 (水)

着けたまま演奏できる「管楽器用マスク」その効果は? 島村楽器が今、飛沫防止の検証実験した理由

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   楽器販売や音楽教室の運営を行っている島村楽器(東京都江戸川区)は2021年5月14日、同社が販売している「管楽器用マスク」と「フルート用マスク」の飛沫拡散防止効果を検証したと発表した。検証実験の動画も10日、同社のYouTube 公式チャンネルに公開している。

   これらのマスクは装着したまま管楽器の演奏ができる。新型コロナウイルス禍であっても「周囲に配慮しながら管楽器演奏を楽しみたい」という声に答えようと同社が開発し、それぞれ20年8月18日と11月19日に発売した。J-CASTニュースは、検証動画の詳細やマスクの開発秘話などを取材した。

  • 左からフルート用マスク、管楽器用マスク
    左からフルート用マスク、管楽器用マスク
  • マスク内側。フルート用は口にあたる部分に大きな穴がある。
    マスク内側。フルート用は口にあたる部分に大きな穴がある。
  • 管楽器用は内側の保護布が上にめくれるようになっている
    管楽器用は内側の保護布が上にめくれるようになっている
  • 左からフルート用マスク、管楽器用マスク
  • マスク内側。フルート用は口にあたる部分に大きな穴がある。
  • 管楽器用は内側の保護布が上にめくれるようになっている

2つのマスクについて発声時と楽器演奏時で検証

   マスクの商品名はそれぞれ「シリカクリン 管楽器対応抗菌消臭立体マスク」(以下「管楽器用マスク」、税込み1848円)と「シリカクリン フルート用マスク」(同2000円)。消臭・除湿製品を手がけるテクナード(岐阜県羽島市)と共同開発した。

   管楽器用マスクは、マスクの口が当たる部分に切れ込みが入っており、内側には切れ込み部分を覆うように保護布が取り付けられている。フルート用マスクは布が2枚重なる構造になっており、内布は大きめの穴が開いており、その上をちょうど覆うように外布がある。

   管楽器を演奏する人にとって、コロナ禍での飛沫対策は難しい問題だ。島村楽器の担当者は5月17日の取材に対し、今回検証した同社のマスクは20年の発売当初「一時品薄になった」と話しており、演奏中の飛沫防止アイテムを管楽器奏者が求めていることがうかがえる。

   今回同社は2つのマスクの効果を検証した。実験では、ビルなどの空調の設備設計を行う新日本空調(東京都中央区)が持つ「微粒子可視化システム」を使用し、飛沫を可視化。発声時や楽器演奏時にどれだけ飛沫が拡散しているかを、マスク装着時と未装着時とで比較検証している。

   管楽器用マスクを検証した比較動画では、未装着の状態で発声時に確認された飛沫拡散は、マスク装着によって大幅に抑えられることを確認したとしている。またアルトサックス演奏時については、未装着・装着ともに飛沫の拡散はほぼ確認されなかったという結果になった。しかし、アルトサックスのベル部分からは飛沫が飛んでいる様子が映っており、飛沫拡散が懸念される。この点について、前出の担当者は次のように話す。

「確かにベルから出る飛沫も気になりますが、飛沫が空気中を浮遊し続ける訳ではないことは確認されております。マスクを装着して換気・ソーシャルディスタンス等の対策がなされていれば、完全ではありませんが、ある程度の対策はなされていると考えております」

   動画では、撮影の距離の関係で多くの飛沫が泡状に飛んでいるように映っているとのことだ。またベル部分を覆う商品の開発も検討したが、演奏に支障が出てしまうため、取りやめたと話した。

   フルート用マスクを検証した比較動画でも、未装着時の発声中に見られた飛沫拡散が、マスク着用によって大幅に抑えられたという。フルート演奏中についても、未装着時に演奏すると多くの飛沫が拡散されたが、マスクの着用により大幅に拡散を抑えられることが確認できたとしている。

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