Togetter社が解説する「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」<出張版>ツイートまとめサービスTogetter(トゥギャッター)を運営しているスタッフがTwitterで話題になった話題を厳選し、考察するコラムの第9回です。今回は「シンカンセンスゴイカタイアイス」がTwitterユーザーに愛され続けている理由を考察します。「シンカンセンスゴイカタイアイス」とは?みなさんは「シンカンセンスゴイカタイアイス」をご存知でしょうか。読みやすい表記にすると「新幹線凄い硬いアイス」で、その名の通り新幹線の車両販売で買えるカチコチのアイスクリームのことです。このアイスはスジャータめいらくグループが製造しているもので、正式名称は「スジャータスーパープレミアムアイスクリーム」です。その驚くべき硬さから、「シンカンセンスゴイカタイアイス」の愛称が定着。Twitterでは以前からよく話題になってきました。先日、このアイスをアフォガード風にして食べようとしたところ、ホットコーヒーの方が凍ってしまったというツイートがあり、再び注目が集まりました(ちなみにこれ、常温の水より熱湯の方が凍りやすい「ムペンバ効果」という現象らしいです)。<『これがシンカンセンスゴイカタイアイスの必勝法、新幹線アフォガードである』→まさかの結果に困惑する人々「ええ...?」「みんな見てくれ、まじで頭おかしいから」-Togetter>調べてみると、2013年頃から「このアイスが硬すぎる!」と話題になっていた模様。文法的には「スゴクカタイ」が正しいのですが、このネーミングの元ネタとなった小説『ニンジャスレイヤー』に登場する「マルノウチ・スゴイタカイビル」に倣って「スゴイカタイ」と呼ばれることが多いそう。Twitterではどちらの表記も使われているようです。ハッシュタグ「#シンカンセンスゴイカタイアイス」の誕生同じく2013年ごろからハッシュタグ「#シンカンセンスゴイカタイアイス」が使われるようになり、硬すぎるアイスにスプーンが直立してしまう様子などをアップする行為がTwitterユーザーの中で流行りだしました。2020年には専用スプーンも発売されましたこの専用タグが誕生したことで、ますます「スジャータスーパープレミアムアイスクリーム」を"シンカンセンスゴイカタイアイス"として認知する人が増えていったのではないでしょうか。<#シンカンセンスゴイカタイアイスのなかまたち-Togetter>スゴイカタイ理由はおいしさを守るため?2017年、シンカンセンスゴイカタイアイスの積み込みと冷凍庫管理をしていたという人がTwitterで硬さの理由をこのように解説しました。<#シンカンセンスゴイカタイアイスの真実...東京駅で積み込みと冷凍庫管理をしていた方が口を開いた-Togetter>おいしさを保つため、少しでも溶けないよう冷やし続けていることがその一因だそう。お客さまにおいしくアイスを食べてもらうためだったんですね。なお、現在「シンカンセンスゴイカタイアイス」はオンラインでの購入も可能になっています。実際に購入した方のツイートによると「硬さついてのお断り」の紙が入っていたそう。みんな「スゴイカタイ」を期待しているんですね。<『シンカンセンスゴイカタイアイス』を買ったら新幹線内とは固さが違うというお断りが入っていて思わず笑ってしまう→食べてみた結果も-Togetter>「攻略法」が必要なほどカタイから何度も話題に?「新幹線に乗ったよ」報告ツイートと言えなシンカンセンスゴイカタイアイス、という認識が広がる一方で「新幹線という限られた環境でいかにアイスをおいしく攻略するか」という食べ方のアレンジ方法もたくさん投稿されるようになりました。<「試しちゃダメ」!? #シンカンセンスゴイカタイアイス が瞬く間に禁断の大人味になる攻略法が登場!-Togetter>新幹線の隣人がシンカンセンスゴイカタイアイスを根底を覆す食べ方で処したお話-Togetter>びっくりするほど硬い「シンカンセンスゴイカタイアイス」がTwitterユーザーに愛され続けている理由は、次の3つと言えます。(1)定期的に「#シンカンセンスゴイカタイアイス」のツイートがバズり、それを見て新幹線に乗った時にまたマネする人が出てくる、という連鎖が生まれやすい(2)マネはしやすいが「新幹線に乗って車内販売で購入」という限られたシチュエーションのため、誰でもすぐできるわけではないので一時的なブームで終わりにくい(3)びっくりするほど硬いからこそ攻略したくなり、攻略法や食べ方のアレンジ、失敗談などもシェアしたくなる「#シンカンセンスゴイカタイアイス」は語感がおもしろくて使いたくなるタグですし、自分も新幹線に乗る機会があったら一度はやってみたい!と思っちゃいますよね。以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド出張版」でした。次回もお楽しみに。(Togetter編集部)
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