名古屋市の河村たかし市長が突然金メダルをかむパフォーマンスを見せて批判が相次いでいる問題で、お笑いコンビ「ロッチ」の中岡創一さん(43)の機転を利かせた対応に称賛の声が相次いでいる。揚げせんべいに、ひもを通した写真と一緒に「人のメダルを勝手に噛まないように おじさんがかじる用のメダルを作りました!」とツイッターに投稿。2万5000件を超える「いいね!」がつき、「その発想に金メダル」といったコメントが寄せられた。「むかむかしていたイヤな感情をほっこり気分に」このハプニングは、東京五輪のソフトボールで金メダルを獲得した後藤希友投手(20)が2021年8月4日に河村氏を表敬訪問した際に起きた。後藤投手が報道陣の前で河村氏の首に金メダルをかけると、河村氏は「重たいな」という一言とともに、突然メダルにかみついた。この様子が報じられるとSNS上には「人の金メダル噛むってどういう神経してるの?気持ち悪い」といった声があふれた。後に河村氏は、メダルをかんだのは「最大の愛情表現だった」とした上で、「迷惑をかけているのであれば、ごめんなさい」などとするコメントを出した。こんな状況を受けて、中岡さんは同日深夜、ひもをつけたせんべいをかじる写真付きで「人のメダルを勝手に噛まないように おじさんが かじる用のメダルを作りました!明太子味のメダル美味しいよーー!」とツイート。引用ツイートや返信欄では、中岡さんの機転に感心する声が相次いだ。「その発想に金メダル」「どこかの市長とは格が違う」「これ美味しいやつ」「むかむかしていたイヤな感情をほっこり気分に変えてくれて、ありがとうございます」中岡さんはインスタグラムにも、「中岡のクセに一石投じようとするな」「中岡にかじられるのだけは避けたい」「辛子明太子大型揚げせんに謝れ」「中岡の笑顔に国民げんなり」といった自虐的なハッシュタグつきで同様の内容を投稿。3万7000件以上の「いいね!」がつき、「この反射神経はお笑いオリンピック金メダル級」「本当にかわいそうな話なので、和ませてくれてありがとう」といったコメントが相次いだ。アスリート界や政界でも批判の声この問題をめぐっては、日本フェンシング協会前会長でフェンシング銀メダリストの太田雄貴氏(35)が「現場の空気や、お二人の関係値は分かりませんが。選手に対するリスペクトが欠けている上に、感染対策の観点からもセレモニーさえも自分自身やチームメイトでメダルをかけたりしたのに、『噛む』とは。ごめんなさい僕には理解できません」とツイート。旧民主党では「同僚」だった国民民主党の前原誠司衆院議員(59)も、「何たる蛮行。世界トップを極めたアスリートに対する侮辱。ただ、後藤投手の寛大さに救われました」などと河村市長をツイッターで批判している。反響はアスリート界や政界など、多くの業界で広がっている。(J-CASTニュース編集部 工藤博司)
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