2021年 9月 22日 (水)

高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ
丸川珠代氏「五輪は感染拡大の原因になってない」発言をデータで紐解く

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   丸川珠代五輪担当相は、「五輪は感染拡大の原因になってない」、また、トーマス・バッハIOC会長の銀座散歩に対し、「ご本人の判断」と発言した。テレビワイドショーは、五輪のために感染拡大したことを前提で話が出来ているようだし、外出自粛をいいながら本人判断はおかしいというので批判もある。

  • 丸川珠代五輪担当相と、スクリーンに映るトーマス・バッハIOC会長(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
    丸川珠代五輪担当相と、スクリーンに映るトーマス・バッハIOC会長(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
  • 丸川珠代五輪担当相と、スクリーンに映るトーマス・バッハIOC会長(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

日本の新規感染者数は世界とかなりの程度連動している

   前者の五輪が感染拡大の原因でないというのは妥当だ。そもそも人流データをみれば、人流は減少しているところが多い。

   また、五輪関係者の入国のためというのは、五輪関係者などで明確なクラスターが発生せず、関係ない。

   ちなみに、報道では、五輪大会関係者の感染者は2021年7月1日から8月7日までに430人。その内訳は、選手29人、選手団監督コーチ等109人、メディア・各国組織委員会35人、大会委託業者236人、ボランティア21人だ。

   五輪関係者はどのくらいいるのだろうか。選手1.1万人、海外から来る大会関係者5.9万人、国内の大会関係者は30万人程度。

   そこで、それぞれで1日あたりの感染者数(百万人あたり)を見てみよう。選手は69人、海外から来る大会関係者は64人、国内の大会関係者は22人。

   この数字は世界や国内から見れば、それほど高い数字ではないので、五輪が国内の感染拡大の原因とはいえない。しかも、五輪関係者は一般国民とはほとんど接触していないので、関係ないといえる。

   現在の感染拡大は、日本だけでなく、世界でも起こっているので、感染力の強い変異株によるものだろう。ちなみに、昨年1月からこれまで人口あたり新規感染者数について、日本とG7諸国との相関係数をとると、0.35~0.68となっており、日本の新規感染者数は世界とかなりの程度連動している。

   五輪期間といっても、その傾向はこれまでどおりであり、特に五輪の影響とは思えない。なお、G7では、日本はカナダ、ドイツとともに人口あたり死亡者数は低位である。

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