2024年 4月 25日 (木)

コロナ禍のフジロック、辞退者と出演者の胸中 「判断するきっかけを」「音楽で生計を立てている」

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「わたしはアーティストだ。音楽で生計を立てている」

   辞退者がいる一方で、難しい状況下で出演を決意したアーティストたちもまた、思いを綴っている。

   シンガーソングライターのSIRUPさん(2日目出演)は18日昼、ツイッターで出演にあたっての決意を伝えた。訴えたのは、日本の文化としてのフジロックを守りたいという覚悟だった。

「フジロックは日本が世界に向けて誇れる最大級の文化のステージであり、これを失うことは大きな損失になることは事実です。今回開催しないことで今後の日本の音楽文化に大きな打撃を生むようであれば、それは阻止したいです」
「僕はカルチャーを守りたい。みんなの仕事も守りたい、不安な気持ちを取り除きたい、全ての人が安心して仕事や好きな事をやれる世の中にしたい、ただそれだけです」

   経済面から、開催の重要性を訴えたアーティストもいる。ロックバンド「GEZAN」(3日目出演)のボーカル、マヒトゥ・ザ・ピーポーさんだ。19日、連載している晶文社ウェブサイトのコラムの中で思いを書いた。

「生業にしてるのは音楽関係者だけではない。祭りにまつわるケータリングなどのフード出店も切実だ。巨大なビジネスに見えるがその内情は顔の見える個人店舗によって成り立っている。資本のあるオリンピックとそこは大きく違うだろう」
「わたしはアーティストだ。音楽で生計を立てている。会社員が電車に乗って出勤するのと同じように、わたしは現場にいき、音を鳴らす。それが仕事だからだ」
「批判や責任の一端を背負った上で、個人的な切実さを理由にわたしはフジロックのステージを全うする」
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