2022年 5月 26日 (木)

「アベノマスク」博物館の展示品に コロナ時代の象徴、学芸員は「今保存しておかないと」

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   「アベノマスク」がコロナ時代の世相を伝える文化財となるか。

   沖縄市立郷土博物館(沖縄市)の展示物に、新たに「アベノマスク」が加わった。展示にはどんな意図と意義があるのか、J-CASTニュースが学芸員に聞いた。

  • 沖縄市立郷土博物館で展示されたマスク
    沖縄市立郷土博物館で展示されたマスク
  • 沖縄市立郷土博物館で展示されたマスク

将来コロナ時代を振り返るために

   沖縄市立郷土博物館は沖縄市の自然・文化にまつわる博物館で、自然・歴史・民俗などに関して展示や講座の展開を行っている。

   アベノマスク――2020年4月に新型コロナウイルス対策として当時の政府から全世帯に配布された布マスクだが、これが21年10月22日から12月26日まで沖縄市立郷土博物館で開催の企画展「新収蔵品展」の中で展示された。

   アベノマスクの展示には、

「学芸員の家に配達されたものを、収蔵品として博物館で保管することにしました。これは、将来的にコロナウイルス感染症のころの沖縄の世相を振り返る展示に使うためです」

といった解説がなされていた。

なぜマスクの中でも「アベノマスク」?

   新収蔵品展では、毎年前年度に収集した資料を展示している。アベノマスクを資料として収集した意義を博物館はJ-CASTニュースの11月19日の取材に対し、こう解説する。

「日本中に広く配布され、市民の多くがこのマスクをコロナ禍と関連して記憶していることが挙げられます。このマスクを例えば数十年後に展示した時、2020年より前に生まれ記憶がある人はコロナ禍での暮らしを思い出すことが期待されます。
また一般論としてマスクは消耗品であり、たとえ大事に使ったとしても数年後まで残っている可能性は低く、今保存しておかないと、数年後に入手できる保証がありません」

   市販の一般的なマスクではなくアベノマスクであった理由については「市販のマスクは必要な時に入手可能であり、とりたてて資料として収蔵する必要がありません」と話した。今後は虫食いなどを防ぐための保存処理が行われる。

   社会にインパクトを残した新型コロナウイルスの流行の中、大量に配布された分長く残っている可能性が低いアベノマスクがあえて収蔵品に選ばれた。沖縄市立郷土博物館では今後も、このコロナ時代に関する資料を、写真や文書も含めて収集していく考えだ。

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