2024年 4月 24日 (水)

レトロ気動車が続々集結 「気動車博物館」の様相の小湊鉄道&いすみ鉄道

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いすみ鉄道では「急行型」を動態保存

   小湊鉄道と上総中野駅で接続するいすみ鉄道は旧国鉄木原線を3セク(第三セクター)化して発足した。主力は会社発足後に導入した車両だが、JR西日本から老朽化で退役したものを購入したキハ52形とキハ28形という国鉄型気動車を保有している。キハ52形は1950年代に普通列車用として投入され、キハ28形は急行列車用の「キハ58系」系列に属する形式で、ともに全国で活躍した。キハ52・キハ28ともに1960年代からJR初期までは非電化線区でありふれた存在だったがその後淘汰が進みJRでは全車引退、キハ28は国内ではいすみ鉄道でしか営業運転されていない。

   2両は土休日を中心に急行列車として運行、国鉄時代の雰囲気を出すためにヘッドマークも不定期で取り付けて運行され、国鉄のローカル輸送を支えた全盛期をうかがうことができる。さらに新造車両ながら外観をキハ52形に似せたいすみ350形とキハ20形を投入しており、いすみ鉄道もまた小湊鉄道とともに「レトロさ」が観光要素だ。

   小湊鉄道といすみ鉄道だけでキハ52・キハ28・キハ40と3世代の国鉄型気動車が集結し、駅舎や設備にも昭和のたたずまいが残っていて「動く気動車博物館」の様相だ。

   千葉の房総エリアは国鉄時代には全国に先んじて気動車が蒸気機関車を置き換え、一時期は「気動車王国」とも呼ばれた。現在JRは久留里線以外の全線が電化されたものの、今度は気動車博物館のようになって遠方からも鉄道ファンを呼び込んでいる。

【J-CASTニュース編集部 大宮 高史】

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