2024年 4月 25日 (木)

松田聖子&神田正輝への「お気持ち」質問 スタジオで批判のアナが漏らした「苦悩」

   関西テレビ「報道ランナー」のメインキャスター・新実彰平アナウンサーが2021年12月23日、急死した俳優・神田沙也加さんをめぐる取材や報道のあり方について、ツイッターで持論を示した。

   新実アナは、神田正輝さんと松田聖子さんの21日の会見で、報道陣から「今のお気持ちは?」との質問が飛んだことに苦言を呈していた。

  • 神田沙也加さん(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
    神田沙也加さん(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
  • 新実彰平アナウンサー(関テレ公式サイトより)
    新実彰平アナウンサー(関テレ公式サイトより)
  • 神田沙也加さん(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
  • 新実彰平アナウンサー(関テレ公式サイトより)

「ご遺族にマイクを向け幾度も怒鳴られた」

   正輝さんと松田さんは21日午後、札幌市内の斎場で会見を開き、沙也加さんとの別れをすませたことを報告。会見の際、正輝さんが「2人とも話すようなことではないので、しばらくそっとしておいていただけたらありがたいです」とお願いしていたにもかかわらず、会場を去る2人に報道関係者とみられる人物から「今のお気持ちは?」との質問が飛んだ。

   同日放送の「報道ランナー」のスタジオでこの様子を見ていた新実アナは、

「何か一言なんて聞くもんじゃないですよ。誰が言ったのかわからないけれども。わざわざこうやって顔を出してくださった、それで十分だと思います」

と、質問をした記者を批判するようなコメントをしていた。

   新実アナの発言は注目を集め、ツイッターでは「怒ってくれてよかった」「新実アナの言葉で救われた」とするコメントが多く上がっていた。一方で、記者が取材してきた情報を扱うアナウンサーという立場での発言には説得力がないとする声もある。

   そうした反応を受けて、新実アナは23日、今回の件に関する持論をツイッターで展開した。

「私も現場時代、意義を見出せぬままご遺族にマイクを向け幾度も怒鳴られた。一方で、粘り強い取材という名の伴走でご遺族の心の拠り所となり、社会変革さえもたらす記者もいる」

「卑怯な立場を自覚しつつ、これからも悩みたい」

   続く投稿で新実アナは、現場に立つ記者の苦労を慮りつつ、報道のあり方に向き合っていきたいとした。

「"答え"はない。清濁合わせ飲む現場の苦労にフリーライドしている今の卑怯な立場を自覚しつつ、これからも悩みたい」

   SNSでは、報道を扱うアナウンサーとして、問題に真摯に向き合う姿勢を評価する声が目立つ。

「メディアという同じ立場の方であれど、それに臆せず、いち人間として自分の意見をちゃんと仰る姿は本当に素敵でしたよ。人間味があって良かったです」
「新実さんの発言は意味深かったと思います メディアがメディアをきちんとチェックすること これは昨今の情報リテラシー上の信頼性に関わるので重要です」

【悩みを抱える人へ、厚生労働省が紹介している主な相談窓口】
・いのちの電話(一般社団法人 日本いのちの電話連盟) 0570-783-556(ナビダイヤル)/0120-783-556 (フリーダイヤル)
・こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556 ・#いのちSOS(特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク) 0120-061-338
・よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター) 0120-279-338/(岩手県・宮城県・福島県から)0120-279-226
・チャイルドライン(特定非営利活動法人(NPO法人) チャイルドライン支援センター) 0120-99-7777 (フリーダイヤル)
・子供(こども)のSOSの相談窓口(そうだんまどぐち)(文部科学省) 0120-0-78310(フリーダイヤル)

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中