2024年 4月 26日 (金)

障害者とメディアの関係はこれでいいのか 手足3本失った男が「パラリンピックバブル」に思ったこと

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自分と違うものを、拒絶するのではなく受け入れる

   東京パラリンピック前のことですが、乙武さんですら8月、両手両足が出る服装でテレビ番組に出演したら、「腕はあまり見せないでほしい」などとSNSに書き込まれたと、YouTubeで話していました。僕が2020年7月にYouTubeチャンネルを開設した当初も、コメント欄は荒れていました。再生数が多い動画に「手足ないの気持ち悪い」といったような罵声が書き込まれました。

   最近はそうした声も減りましたが、「珍しいもの」を見ると攻撃する人々は一定数いると思います。数は多くないかもしれないけど、障害者に拒絶反応を起こす人はいて、メディアもそんな世間の目を気にして、障害者の起用を控えてしまう側面があったと思います。

   自分と違うものを、拒絶するのではなく受け入れる。それがあるべき姿だと思います。僕にできることがあるなら、障害の当事者である僕が発信することで、みんなが互いを知り、受け入れられる世の中にしていきたいです。

   もちろん僕1人の力は限界があります。だからこそ多様な障害者がもっとメディアに出演するようになってほしい。障害のある人を見慣れれば、障害者は当たり前にいる存在として、みんな受け入れられるようになるんじゃないかな。車いすの人、手足がない人、耳が聞こえない人など、みんなが共存できる社会でありたいなと思います。

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