2024年 4月 24日 (水)

「大怪獣のあとしまつ」酷評続出のワケ 映画評論家が分析「観客の期待に一つも応えていない」

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「ここまで言われると逆に見たくなるわ」

   しかし、2月4日に映画が公開されると、ネット上では「酷評」が相次ぐ。映画を見たというツイッターユーザーからは、次のような言葉が聞かれた。

「一体何の映画を見せられたんだろう」
「見終わった後のモヤモヤ感を後始末してほしい」

   映画情報サイト「映画.com」の作品レビューは、星5〜星1のうち星1が最も多い割合を占め、5段階中2.2の低評価だった。(レビューは全260件)。映画レビュー投稿サイト「Filmarks」でも、5段階中2.4と低い評価は変わらなかった。(いずれも2月9日18時時点)

   あまりの酷評の多さに、ツイッター上では「逆に気になる」「ここまで言われると逆に見たくなるわ」という声も聞かれていた。

   高い注目を集めながら、なぜここまで酷評が相次ぐ事態となったのか。映画批評サイト「超映画批評」を運営する映画評論家の前田有一氏は9日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように理由を分析した。

「お客さんは『本格的なSF作品』を期待していたと思うんですよ。怪獣映画自体はたくさんある中で、怪獣を倒した後、その死体をどう処理するのか。それを現実の世界でやったらどうなるのか。この着眼点は最高でした」
「お客さんは、『シン・ゴジラ』で描かれていたような、緊迫感のある政治や軍事シミュレーションを観られると思っていたのだと思います。だけど、実際そんなものは1ミリたりとも観られなかった。観られるのは、滑りまくりのギャグや、現実味ゼロの政治・軍事描写。リアリティが全くない脚本、人間描写。一つもお客さんの期待に応えていない。これでは、酷評されるのも仕方がないと思います」
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