2024年 4月 26日 (金)

東大のサブウェイが急きょ閉店撤回 「学校のために」異例の決断の背景

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

「これからも利用」営業継続に学生安堵

   閉店決定後、松村店長は利用客から「毎日のお昼の場所がなくなるのは悲しいです」と言われたという。大学職員からは、閉店を惜しむ声がツイッター上で広がっていることを伝え聞いた。「自分の知らないところでも話題になっていたのには驚きました」

   各所から寄せられた閉店を惜しむ声。運営会社は、ある決断をする。

「閉店が決まったあと、いろいろなお声をいただきました。学内で店舗を経営しているという面はありますが、『学校のためにやっているお店』という側面もある。学生や職員さんなど色々な人にお昼ご飯を届けている、ということを重視しての決定でした」(松村店長)

   1月下旬、それまで掲示していた閉店のお知らせを剥がし、新たに「営業継続のお知らせ」を張り出した。

「『当店は2022年2月18日に閉店』と掲示しておりましたが、営業継続の見込みが立ちましたことをお知らせ致します。閉店のお知らせをしたにもかかわらず、継続のお知らせをすることになりお客様にはご心配、ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。永年に渡るご愛顧に心から感謝を申し上げると共に、これからもお客様のご期待に添えるよう、スタッフ一同、日々精進して参ります」

   営業継続の知らせを聞いた工学部の学生は、取材に「嬉しかったです。これからも利用させていただきます」と話す。別の学生も「学校に行くモチベーションの一つになりました」と喜んだ。

   春休みの後、授業が始まる4月4日から営業を再開する。店長は「4月は一番学校が賑わう時期。せっかく学校に来られた人のためにも、存在意義のある店でありたいと思います。また私たちと一緒にお店を盛り上げたいというメンバーも募集しておりますので、ご興味のある方はお店までお問い合わせください」と意気込んだ。

サブウェイ東京大学工学部2号館店の松村多輝子店長
サブウェイ東京大学工学部2号館店の松村多輝子店長

(J-CASTニュース記者 佐藤庄之介)

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