2024年 4月 25日 (木)

「神聖なリングであの演出はダメ」 井岡戦ラウンドガール衣装、現役世界王者が苦言「下品ぽく見えた」

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   プロボクシングのWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(ワタナベ、28)が2022年8月2日にユーチューブチャンネルを更新。7月13日に行われた井岡一翔(志成、33)対ドニー・ニエテス(フィリピン、40)戦のラウンドガールについて自身の見解を語った。

  • 京口選手(写真:アフロ)
    京口選手(写真:アフロ)
  • 京口選手(写真:アフロ)

「視聴者側からすれば目に行きますよね」

   動画は「井岡一翔世界タイトルマッチのラウンドガールの衣装で思ったこと...」とのタイトルで公開され、現役世界王者の視線から持論を展開した。

   世界4階級制覇同士の一戦は井岡が安定した力を発揮しニエテスを寄せ付けず3-0の判定で5度目の防衛に成功。インターネットでは試合中からラウンドガールを務めた3人が話題となり、試合が終わってからもラウンドガールの動向が注目された。

   井岡戦をテレビ観戦したという京口は冒頭で「一発目ポンッと(ラウンドガールが)出た時に声出ましたもん。『えっ』って」と衣装に衝撃を受けたことを明かした。

   自身の試合時には試合に集中しているためラウンドガールは目に入らないという京口は「視聴者側からすれば目に行きますよね。ラウンドガール。どういう目的でやってるのかという。やっぱりお客さんを楽しませるためのキャスティングなのかなと思うけど」と率直に述べた。

「海外はあそこまで攻めた衣装はないと思います」

   また、今回のラウンドガールに対してボクシングファンから賛否があると前置きし、「僕が見て正直思ったのは派手ですし、正直上品とは思わなかった。下品ぽく見えたなと」と衣装に言及。そして「存在をすべて否定するわけではないですけど、ただやっぱり衣装だったりというのはちょっといき過ぎてるというのは感じました」と続けた。

   ボクシングのラウンドガールは主に世界戦などに登場し、観客やテレビを観戦しているファンにラウンド数を伝える役目を担っている。海外でも多くの世界戦でラウンドガールが活躍。6月10日にメキシコでタイトル戦を終えたばかりの京口は「海外はあそこまで攻めた衣装はないと思いますけどね」と自身の経験をもとに海外事情に言及した。

   一方で今回のラウンドガールの衣装について、本人らではなく運営側の配慮の問題であるとし、現役の世界王者の立場から見てラウンドガールとは全く関係のない井岡にも風評被害が及ぶ可能性があることを指摘した。

   このような状況を踏まえ京口は「見る分にはいいけどあのリングの上で世界タイトルマッチという神聖なリングでああいう演出に関してはダメだと思いました」とストレートに述べ、「お客さんに楽しんでもらいたい一貫の演出だと思うので全部が全部否定できない。色々アイディアがあれば興行としての演出は成立するものだと思うけど、井岡さんのこの前のタイトルマッチに関してはちょっとどうかなと思います」と複雑な心境をのぞかせた。

「想像以上の反響でびっくりです!嬉しすぎます」

   また、今回の動画で発信した意見はあくまでも京口個人のものだと改めて強調した上で「あそこのリング上での主役は戦ってる選手なのでそこがフォーカスされるべきではないと思いました」と持論を展開。

   そして動画のコメント欄の書き込みに関して「ただ言わせてほしいのが井岡さんもそうですし彼女たちもそういう目的というか、悪くしようという思いでああいう表現したわけではないので本人の誹謗中傷はやめてほしい」と訴えた。

   井岡戦でラウンドガールを務めたひとりである波田妃奈さんは試合翌日の14日にインスタグラムを更新し、試合直後に大きな反響があったことを報告した。「想像以上の反響でびっくりです!嬉しすぎます」と驚きを隠さなかった。

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