大学生協アプリ導入で「食堂の待ち時間が3倍に」 複数大で混雑騒ぎ、学生から不満続出...運営元「改善続ける」

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個⼈情報保護のための取り組みが裏目に

   アプリでの決済は、多くの大学で1月上旬に導入された。ツイッターでは、「3月で卒業やのに生協アプリに移行させられるの怠すぎる」「せめて新入学シーズンの4月から導入してほしかった」などと苦言を呈するユーザーも少なくない。

   リリース時期について⼤学⽣協事業連合は次のように説明する。

「学期である4⽉は店舗利⽤の最繁忙期にあたるため、システムやレジの更新、従業員の訓練等を事前に完了させる必要があり、また在校⽣の皆様には3⽉迄に利⽤⽅法に慣れていただけるようリリース時期を決定いたしました」

   また通信状況の悪い立地にある店舗利用者やスマートフォンを持たない学生からは、ICカードを復活させてほしいという声もある。⼤学⽣協事業連合は、従来のシステムが耐用期限を迎えたことに伴う更新であるとして、旧システムに戻すことは考えていないとしている。一方で、ICカードも引き続き利用できる設計にはなっているという。

「オンライン決済や、保護者の皆様からのチャージをご利⽤可能にするためアプリへの切り替えをご案内していますが、スマートフォンをお持ちでない等の理由でアプリ決済ができない⽅についても従来の IC カードによる決済を可能とする設計を⾏っています」

   食堂の混雑緩和に向けては、次のようなことに取り組むと説明した。

「アプリについてもレジ・決済システムについても順次改善に取り組んでいます。レジスピードの改善と合わせレジの増設・チャージ専⽤機の導⼊・増台を検討している⼤学⽣協もあります。⾷堂店舗は勿論のこと購買店舗も含めて利⽤していただける組合員の皆様を出来るだけお待たせしないよう、4⽉の最⼤繁忙期を迎える前に可能な限りの対応を進めてまいります」
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