2024年 4月 23日 (火)

「ご飯とか食べて」「カツ丼になります」は変な日本語? タモリのダメ出しで注目...国語辞典編纂者が解説

「もはや変な使い方とまでは言えないでしょう」

   まずは、「とか」を他に何もなく使う場合について聞いた。

「『ご飯とか食べて』という言い方は1980年代に一般化した言い方で、当時『とか弁』などと揶揄(やゆ)されたものです。現在では会話でごく普通に使われ、もはや変な使い方とまでは言えないでしょう。『三省堂国語辞典』第8版では『ものごとをぼかして言うことば』と説明しています」(飯間浩明氏、以下同)

   とはいえ、本来の使い方とは言えないのではないだろうか。

「平安時代の用法を見ると、『とか』は本来『鼬(いたち)とかいふなるもの(イタチとかいうもの)』のように、不確かなものを表しました。一方、『ご飯とかお茶とか』のように並べる言い方は中世以降の用法で、比較的新しいですね。その点、今回話題の『ご飯とか食べて』は婉曲(えんきょく)表現なので、不確かなものを表す本来の用法を受け継いでいるとも言えます」
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