阪神は「中日と同じような戦いを強いられている」 失速の背景を元巨人コーチ分析...このままだと「ピッチャーがもたない」

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「今後チームの得点力が下がる不安はあります」

   橋上氏は「5回の裏をゼロで抑えていれば阪神に流れが来たと思いますが、すぐ点を取られてしまった。点を取った後に取られるという流れの悪い典型です。ここで勝敗が決したという感じがしました。逆にいえば、DeNAは取られた後にすぐに点を取り返した。これが今の阪神とDeNAの明らかな差だと思います」と説明した。

   さらに今永、東が連続で完投したのは「阪神の攻撃力が落ちている裏返しでもある」とし、「阪神の場合は近本(光司)選手の状態が落ちているので得点が取れない。出塁率の高い上位の選手が塁に出てクリーンアップで返すというのが基本的なパターンですが、近本選手は出塁率を含め状態が良くないので、今後チームの得点力が下がる不安はあります」と解説した。

   DeNAは27日から敵地マツダスタジアムで3位・広島と3連戦を控え、阪神はホーム甲子園球場で5位・中日と3連戦を予定している。

   橋上氏は「DeNAは27日の広島戦から手綱を緩めることがなければ阪神との差が一気に開く可能性がある」とし、今後の展開に関して持論を展開した。

「阪神は今の戦いぶりをみると、3位の広島や4位の巨人の足音が聞こえてくる感じでしょう。先週末は広島と巨人が直接対決をして星のつぶし合いをしていたが、これからはどちらとも追いかけてくる。阪神との直接対決もありますし、そうなると2位の座も危うくなってくると思います。阪神にとって1番の強みである投手力が、打てない打線の中でどこまで頑張ることができるか。オールスターまでどれだけしのげるか。注目しています」

   阪神の6月の成績(25日時点)は6勝12敗1分けと大きく負け越し、一方のDeNAは13勝6敗と勝ち越している。

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