京都大学、理・工学部に「女性枠」新設 26年度から「特色入試」で39人「インバランス早急に解消しなければ」

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   京都大学は、2024年3月21日、26年度入学者選抜から、理学部・工学部の「特色入試」(総合型選抜および学校推薦型選抜)で、両学部合わせて98人の特色入試定員のうち、女性募集枠を計39人分設けると発表した。枠の内訳は、理学部15人、工学部24人。

  • 京都大学(2009年撮影)
    京都大学(2009年撮影)
  • 京都大学(京都大学の公式サイトより)
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  • 京都大学の声明(京都大学の公式サイトより)
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  • 京都大学の公式X(@univkyoto)より
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  • 京都大学(2009年撮影)
  • 京都大学(京都大学の公式サイトより)
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  • 京都大学の公式X(@univkyoto)より
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「構成員の多様性を十分に確保することが極めて重要」

   特色入試は、書類審査と面接、大学入学共通テストの成績などを考慮する独自の入試制度だ。理学部では特色入試のうち総合型選抜(旧AO入試)募集定員37人中15人、工学部では特色入試のうち学校推薦型選抜(旧推薦入試)募集定員61人中24人を男性とは別に募集する。女子枠を設けることで、数年内に15%ほどの男女比を目指すという。

   京都大学は公式サイトで次のように「女子枠」の狙いを説明した。

「本学は、対話を根幹とした自学自習という教育理念を踏まえ、様々な属性や背景を持つ学生たちが互いに存分に語り合い、議論をしながら学びを深める環境を実現するために、キャンパス構成員の多様性を十分に確保することが極めて重要であると考えています。

しかしながら本学には、学生中の女性比率が著しく低い学部があります。このような学部ではそのインバランスを早急に解消しなければなりません。また、本学が世界と伍する大学として活躍するためにも、ダイバーシティ&インクルージョンを推進し、多様な視点を取り入れることは望ましい教育環境の構築のため不可欠です」

   京都大学の湊長博氏は21日の会見で「社会を構成する人々の多様性が大学を構成する人々に反映されていない状況が合理的に説明できなければ、多様性を欠くと言わざるをえない」と話した。

   文部科学省は22年、各大学に理工系分野での女子比率を高める取り組みなど、多様性確保に向けた工夫を求める通知を出している。すでに国公立大では東京工業大学、名古屋大、北見工業大、金沢大、などが女子枠を設けている。

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