パリ五輪女子レスリングフリースタイル50キロ級のインド代表ビネシュ・フォガト(29)が、地元メディアの取材に対して「私の闘いはまだ終わっていない」と語った。地元インドメディア「BusinessToday」(ウェブ版)が2024年8月26日に報じた。ビネシュの体重超過は本人、スタッフに全責任ビネシュはフリースタイル50キロ級1回戦で、21年東京五輪金メダリストの須﨑優衣(25)を破る番狂わせを演じた。その後も順調に勝ち上がり決勝まで進むも、試合当日の計量で体重を超過して失格に。複数のインドメディアによると、超過したのはわずか100グラムだったという。体重超過によりメダルを逃したビネシュ。この裁定を不服とし、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に銀メダル授与を求めるも、8月14日に棄却された。地元メディア「フリープレスジャーナル」(ウェブ版)によると、インドレスリング連盟のサンジェイ・シン会長は、ビネシュの体重超過は、本人及びスタッフに全責任があると指摘し、政府、連盟は一切責任がないと表明したという。このような状況の中、「BusinessToday」の取材に応じたビネシュは、現在の心境を率直に語った。「私の中には常に戦い続ける意志とレスリングへの情熱がある」「パリで(決勝戦に)出場できなかったときは、とても不運なことだと思ったけど、インドに戻り、ここでのすべての愛とサポートを経験して、とても幸運だったと感じている」そして、こう続けた。「私の戦いは終わったわけではなく、むしろ始まったばかりです」五輪でメダルを逃し失意のビネシュは、一時は引退を示唆していた。ところが8月16日に更新したインスタグラムでは、3枚にわたる声明文を公表。「おそらく異なる状況下で、2032年までプレーする自分を想像することもできるでしょう。なぜなら、私の中には常に戦い続ける意志とレスリングへの情熱があるからです」と、現役続行する意向をにじませていた。
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