高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ 兵庫・斎藤元彦知事が辞任しないのは「元総務官僚」だから...後任「脱官僚」なら石丸伸二氏?

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知事は「スーパーパワー」、官僚としては究極ポスト

   官僚をしていると、法の執行者に過ぎないが、法案を起案し立法府より上、司法判断も無視でき、万能感がでてくる。

   官僚のトップで公選された知事はスーパーパワーで、官僚としては究極ポストだ。同じく国の行政トップの首相は一人しかできないが、形式的には国と地方政府は対等で47都道府県のトップはポストも多い。実際、47都道府県のうち官僚出身知事は23もあり、そのうち10は総務官僚出身者で、そのうちの一人は斎藤知事だ。

   この万能感がいまだに知事に固執しているのだろう。

   兵庫県知事は、1962年から16期63年間、総務官僚出身の知事だ。いまだに現知事は辞める気配はないが、その後任となれば、脱官僚になるだろう。その中には、石丸伸二氏の名前も浮上しているようだ。


++ 高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはし よういち) 元内閣官房参与、元内閣参事官、現「政策工房」会長 1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。20年から内閣官房参与(経済・財政政策担当)。21年に辞職。著書に「さらば財務省!」(講談社)、「国民はこうして騙される」(徳間書店)、「マスコミと官僚の『無知』と『悪意』」(産経新聞出版)など。

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