うがいは意味がない?
では「うがい」はどうだろう。必須かと思いきやそうでもない。
首相官邸の「インフルエンザ(季節性)対策」のページにこう書かれている。
「うがいは、一般的な風邪などを予防する効果があるといわれていますが、インフルエンザを予防する効果については科学的に証明されていません」
洗剤大手の花王(東京都中央区)のウェブサイト「花王の顔」にも「うがいによる予防効果はインフルエンザについては科学的に証明されていない」とある。
なぜ、うがいが効果的ではないのか。静岡県病院協会のウェブサイトによれば、インフルエンザウィルスが細胞の中に入るのはわずか20分。例えば、電車に乗っていて感染者の咳を吹きかけられたら、20分以上乗っていれば既に感染した状況になっている。そのためうがいの有効性に疑問がつくという。
うがいだけではインフルエンザは防ぎきれない。正しい手洗いをこまめにしっかり行うことが大事だ。
(リサーチ班 大山雄也)