当選者リストを無断で撮影する様子が防犯カメラに映っていた
このポケモンカードゲームの抽選販売について、トイザらスの公式Xは4月22日、「お詫び」と題する説明を行った。
その投稿では、「このたびは、当社の抽選企画にて商品の受け渡しにて不具合が発生」したとして、「ご当選者さまをはじめ関係の皆さまに多大なるご不便・ご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。再発防止に向けたシステム・運用面の見直しを早急に進めてまいります」と謝罪した。
その後、日本トイザらスの広報担当者は24日、社内で調査を行ったところ、全国の6店舗で計17人の客についての個人情報が不正に取得されていたことを取材に明らかにした。
「6店のうち、2店において、防犯カメラの映像を確認したところ、誰かが当選者リストを無断で撮影する様子が映っていました。リストの一部が不正に取得され、不正に利用されたと考えています。リストの情報で、当選者になりすまして商品を購入していました。その結果、後から来られたお客様が商品を買えなくなっていました」
買えなかった当選者には、後日に在庫商品を購入できるようにしたと説明した。
各店では、店員が当選リストを照合していたが、レジなどの客から見られるようなところでリストをチェックしていたケースがあったという。リストには、当選番号やポイントカード番号、当選者の苗字が記されていた。
商品販売に当たって、当選番号が書かれたメールやポイントカードの番号を見せてもらうことにしていたというが、身分証は確認していなかった。今回、不正に番号が使われた当選者のうち希望者には、カード番号を変える対応をしたという。
「他の4店についても、同様な不正が行われた可能性があり、各店では、地元の警察に相談する予定です。国の個人情報保護委員会にも24日中に報告します。こちらに落ち度があって、ご迷惑やご心配をおかけしたお客様にはお詫びしたいと思います。次回からは、顔写真付きの身分証の確認も徹底し、管理体制を強化していきたいと考えています」
商品購入の不正については、日本トイザらスの公式サイトで、24日夕にも「重要なお知らせ」として報告し、お詫びしたいとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)