「どうせ返ってくるから振り込むか、っていう状態」
一方、サポートからは「登録した口座番号に誤りがあったため、一時的に口座が凍結されている」と言われたといい、それを解決するために、「身分証明書と報酬額と同額の28万円を一度指定する口座に振り込んでください」という連絡が来たという。
はせさんは、「この時点で詐欺だって気づけてれば絶対大丈夫だったんですけど、焦らされてるのもあったんで、最終的に戻ってくるんだったら、一時的に振り込むのはいっかと思って振り込んじゃったわけですよ」と、まず28万円を振り込んでしまったと明かした。
しかし、その後も引き落とし作業ができず、サポートからは「講座情報の入力ミスにより信用スコアが100点から92点になっています。引き落としができるのは95点以上です」と言われる。はせさんは信用スコアを戻すため、サポートに言われるがまま、一時金のつもりで50万円を振り込んだという。
なお、その間も最初の案件相手からはしつこい連絡が来ていたとのことだが、一方でサポートからは「確認手数料の100円がなかったため、確認作業ができませんでした。申し訳ありませんが再度50万100円を振り込んでください」という連絡が来たという。
はせさんは「そのときの心理状態では、とにかく振り込むしかないっていう状態に駆られてたんですよね......」と振り返り、「いま気づけばこんなの絶対詐欺だろって分かるんですけど、どうせ返ってくるから振り込むか、っていう状態になってたんで、振り込んじゃいました」と明かした。
なお、その時点ではせさんは詐欺への疑念を抱いていた。サイトを逐一確認していたところ、結局口座は凍結されたまま、口座番号も書き換えられていた。ここでようやく疑念が確信に変わり、はせさんは警察に相談することに。最後には、「みなさんも詐欺には気をつけてください」と呼びかけていた。