犯罪被害にあった子どもの数は前年比10%増
オンラインゲームを媒介として交友関係が広がるという若年層が増えるのに比例して、犯罪に巻き込まれるケースも増加傾向にある。
警察庁が今年3月13日に発表したデータによれば、2024年にSNSを契機に犯罪の被害にあった18歳未満の子どもは1486人。
そのうちオンラインゲームをきっかけとして犯罪に巻き込まれたのは98人で、前年に比べて10%増えた。特筆すべきは、中学生が56人、小学生が22人と、低年齢層に広がっていることだろう。
オンラインゲームは、その場で知り合った人とメッセージ機能などで話し合い、助け合って攻略していくタイプのものも多い。
ゲーム上で何度も一緒になることで親近感を得て、SNSなどで連絡を取り合う関係性に発展していく。そのなかでトラブルが発生するケースが増えているようだ。
警視庁の調べによれば、オンラインゲームによる犯罪の種別としては、児童ポルノ、不同意性交、不同意わいせつといった順に高くなっている。
また、今年2月には宮城県在住の高校生が、オンラインゲームで知り合った男に誘われたミャンマーへ渡航、そこで特殊詐欺の電話をかけさせられていた関与させられていたケースも明らかとなった。