1990年代のワンピースが母から娘へと受け継がれ...X投稿が話題に 販売元が決断した異例の復刻、その思いを聞いた

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「これは私たちが実現せねばと思いました」

   平成初期のワンピースを母から受け継ぎ、現在も使っている。増永さんのこの投稿を、フェリシモはどんな気持ちで受け止めたのか。担当者は4月28日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように振り返った。

「率直に非常に感動しました。増永さまのお母さまが大切にされていたワンピースを今でも大切に思い、その思いが受け継がれていることに心を打たれました。そして、『同じ形のものが今も手に入ればよいのに』という言葉やSNSでの反響を見て、これは私たちが実現せねばと思いました」

   また、当時のワンピースが持つ「エレガンス」「普遍的な美しさ」などの価値は、令和でも多くの人に支持されるのではないかと考えた。さらに、25年5月に創立60周年を迎える同社は、「過去の素晴らしいものを現代に甦らせ、より多くの人々に届けたい」という思いもあったという。

   そして、フェリシモは増永さんと連絡を取った。増永さんはミラノに住んでいたため、遠隔で企画を進行した。何度もやり取りを重ね、復刻するワンピースの生地や色のサンプルを写真で確認してもらった。担当者は、「距離は離れていても、想いをひとつにしながらつくりあげた復刻企画です」と語る。

   平成初期のワンピースを令和仕立てに再構築したのが今回の商品だ。その際に意識した点については、次のように説明する。

「復刻版で最も意識したのは、当時の美しいシルエットと『きちんと見えるけれど、着心地はやさしい』エレガンスを再現することです。また、現代のライフスタイルに合わせた使いやすさをプランナーがさまざま配慮し、裏地を省き、キャミドレスセットを加えるなど、素材や仕様に調整を加えました。シルエットには妥協を許さず、現代的にアップデートすることを大切にしました」
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