「退職代行なんて必要ない!」→実は「モームリ」運営会社でした 自力で辞める「セルフ退職」支援の理由を聞いた

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「退職代行を使わなくても、確実に退職できる方法を伝える」

   「退職代行がない未来を目指す」。谷本氏は、退職代行の依頼者の中でも、軽微な理由であればセルフ退職支援に促せないかと考えている。どちらのサービスでも退職できる点については同じだが、それでも自分で退職することを促すのはなぜなのか。

「退職代行に寄せられる批判としては『逃げ癖がつく』などと言われる。それはそれでおっしゃる通りだと私も思います。自分の口で退職を伝えた方が今後の会社との関係性も良くなると思うし、人の手を借りずに退職できることも大事だと思います」

   また、次のようにも述べる。

   「私自身は、自分で退職を伝えましょうという考えで、実際にできる。しかし、そうじゃない人々もいます。だからこそ、退職代行サービスは必要です。ただ、それをなくしていく努力はできるんじゃないか」

   過酷な状況でどうしても退職できない人もいる。谷本氏は、「(こうした人々が)退職代行を使うことで、ブラック企業に対する抑止力になる。その企業の労務環境も良くなると、退職の引き止めも弱まって、辞めたいときに辞められる社会になる」と見解を示した。

   だが、過酷な状況でも退職代行を使いたくない人もいるという。また、こうした深刻な状況以外でも、さまざまな人が退職に関する悩みを抱えている。最も多いのは、退職を一度断られたケース。そのほか、退職の仕方が分からなかったり、退職を伝える不安を抱えていたりするケースもある。

「退職代行を使わなくても、確実に退職できる方法を伝える。それによって、背中を後押しするサービスは必要なんじゃないか。また、法律的に退職の仕方を教わることはなく、こうした情報でサポートすることも大事だと思いました」

   これまで、セルフ退職ムリサポ!に寄せられた相談は4700件。そこから実際に依頼に繋がったのは178件。今後はさらに宣伝広告に力を入れることで、サービスの知名度を上げていく方針だ。

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